くらし 新年のごあいさつ(2)

■熱海市議会議長 赤尾 光一
◆変化を力に共に歩む熱海の未来へ
明けましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。また、平素より市議会の活動に対し、多大なるご理解と温かいご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、昨年、令和7年を振り返りますと、本市にとりまして、まさに歴史的な転換点となる一年でありました。長年の議論を経た宿泊税制度がついに開始され、併せて熱海観光局が本格的に始動いたしました。
宿泊税は、単に熱海に来訪された宿泊者に新たな税をご負担いただくというだけではなく、来訪者にもまちづくりにご協力をいただき、その財源を効果的に活用することで、地域経済のさらなる活性化と、市民生活と調和した質の高い観光地づくりを目指す本市の決意の表れであります。市議会におきましても、この宿泊税と観光局の在り方について、慎重かつ熱心な議論を重ねてまいりました。
同時に、令和7年は最優先課題である伊豆山地区の復旧・復興において、目に見える形での進展がありました。消防団第4分団詰所や(仮称)伊豆山地区コミュニティ防災センターの建設工事が始まり、被災地の景色が復興へと向かう様は、市民全体の希望でもあります。
一方で、観光都市としての熱海と、暮らしの場としての熱海をいかに両立させるかが、改めて問われた年でもありました。宿泊客数が回復基調にある中で、オーバーツーリズムへの懸念や、公共空間のあり方に関する議論が活発となり、来訪者と市民が互いに心地よく過ごせる環境づくりの重要性が強く認識されました。
迎えます令和8年は、導入された新たな仕組みを、確実に熱海の未来へとつなげていく実行と検証の一年となります。
まず、宿泊税は、その目的である宿泊客の増加・観光消費拡大に資する事業に適切に運用されているかチェックするとともに、誘客だけでなく、混雑対策や受入環境の整備など、観光客の満足度向上と市民の皆様の快適な生活環境の維持に寄与する施策への活用を求めていく所存です。
また、熱海観光局との連携を深め、国内外の動向を踏まえた選ばれる熱海づくりを推進します。国際情勢や為替の影響など不確実な要素はありますが、熱海らしさを守りながら発展する持続可能な観光地を目指し、議論を主導してまいります。
同時に、市民生活の基盤である防災・医療・福祉・教育といった分野がおろそかにならぬよう、行財政運営の監視機能を強化いたします。
市議会といたしましては、二元代表制の一翼を担う機関として、市民の皆様との対話と協働を基盤に、より良い市政運営に資する議論の深化に努めてまいります。
伊豆山地区の復興は正念場を迎え、消防団第4分団詰所、(仮称)伊豆山地区コミュニティ防災センターの供用開始や伊豆山神社線の取付道路の完成が予定され、インフラの再生が加速します。市議会といたしましても、復興の完遂に向けて全力で取り組んでまいります。
新しい年が、変化を力に変え、市民一人ひとりにとって希望と笑顔に満ちた素晴らしい一年となりますよう心から祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。