くらし 時の人 Vol.11

高い守備力と多彩な得点パターン総合力でチームを支える
増田啓介
プロバスケットボール選手(ベルテックス静岡)

プロバスケットボールチーム「ベルテックス静岡」に所属する増田(ますだ)啓介(けいすけ)選手(焼津市出身)は、外国人選手を抑える激しい守備や多彩な得点パターンなど、チームを支える総合力の高さが魅力の選手で、今後さらなる活躍が期待されています。
増田選手に今後の抱負などを伺いました。

○Profile
増田(ますだ)啓介(けいすけ)
1998年焼津市生まれ(27歳)。プロバスケットボールチーム「ベルテックス静岡」所属。身長194センチ・体重93キログラム。ポジションはSF(スモールフォワード)。
学生時代から年代別日本代表に選ばれ続ける。大学卒業後の2020年4月、川崎ブレイブサンダースとプロ正式契約。2024年5月に地元クラブである「ベルテックス静岡」に移籍。

問 バスケットボール(以下、バスケ)を始めたきっかけは?
小学3年生の秋に同級生に誘われて、「大富ミニバス少年団」に入りました。焼津でバスケに出会い、同級生と楽しくバスケに向き合えたことが、僕のバスケ人生で大きな部分を占めています。

問 プロ選手を意識したのはいつ?
大学3年生の時に特別指定選手として「川崎ブレイブサンダース」に声を掛けていただき、その時に初めてBリーグ(※日本の男子プロバスケットボールリーグ。B1とB2のそれぞれのリーグで競う)の世界に触れました。大きなアリーナを埋め尽くす満員の観客席や熱気ある応援を見て、プロの世界に憧れるようになりました。大学卒業後、プロ契約を結ばせていただきました。

問 バスケに関するご自身の強みは?
僕の強みは、激しいディフェンスで相手選手を抑え、そこから自分たちが得意な得点シチュエーションに持っていくことができる点です。攻撃面では、速攻の先頭を駆けて早い展開に持っていくほか、ステップで相手を翻弄(ほんろう)、外から3点シュートなど、多彩な得点パターンでチームを引っ張っていくことを信条としています。
監督などチームからは、外国人選手とも張り合える高い守備力だけでなく、リバウンドやこぼれ玉に対して積極的に取りに行く闘志、チームにさまざまな選択肢をもたらす豊富な得点パターンなど、「総合力の高さ」が魅力と言っていただいています。

問 アスリート選手として心掛けていることは?
一つ目は、最高のプレーをするために、けがをせず体のコンディションを整えることです。おかげさまで昨シーズンは全60試合の全てにスターティングメンバーとして出場できました。
もう一つは、面白い試合をし勝利することで、会場に足を運んでくださった皆さんに「見に来て良かった」と思っていただけるようなプレーをしたいと常に心掛けています。

問 将来の目標は?
近い目標はB2優勝です。昨シーズンは優勝にあと一歩届かず悔しい思いをしました。1部に行けるように頑張ります。そして、いつかチームを日本一に導くことが僕の目標です。

問 市民の皆さんへのメッセージ
久しぶりに地元に帰ってきて、焼津は石津浜公園など、海がきれいで居心地の良い場所だと改めて思いました。この地で生まれ育ったことに誇りを感じています。会場にお越しいただく以外にも、ネットでも試合をご覧いただけますので、焼津の皆さんに応援していただけると嬉しいです。