しごと ふじえだの人 #1

■持続できる農業を次の世代へ
(有)人と農・自然をつなぐ会
代表取締役 杵塚一起(きねづかかずき)さん

◇人と農・自然と共存していくために
父・敏明さんが1976年から始めた有機茶業。杵塚さんが物心ついたときには、すでに一面の茶畑と重機を扱う父の姿があったといいます。その背中を眺めながら、自身もまた茶業に取り組んできました。摘まれたお茶は今年、市と(公社)静岡県茶手揉保存会主催による「献上茶謹製事業」の指定茶園にも選ばれ、有機茶として初めて皇室へ献上されます。
従事者平均年齢の高齢化に加え、新規参入が少ない農業の世界。「機材の使い方など以外に、農業の現状を知ってもらうことにも大きな意義がある」と、杵塚さんが代表を務める会社では、新規就農を希望する人に向けた研修も行っています。
「直面する課題に対する解決策をみんなで考えていけるようになれば」と語る杵塚さん。
長期的に持続できる農業の基盤づくりを、生産者の立場から支えています。