その他 令和7年度 市長施政方針(1)

2月20日の市議会本会議で、勝又正美市長は令和7年度の市政運営の考え方と重要施策を盛り込んだ「施政方針」を発表しました。
ここでは施政方針の概要を紹介します。
なお、施政方針の全文は市HPに掲載しています。

◆基本姿勢

私が市長に就任し、節目となる4年目を迎えています。
しがらみのない公平で公正な市政運営を常に心がけ、自らの信念に基づき、多くの皆様からのご意見、叱咤激励をしっかり受け止め、職員と心ひとつに、粉骨砕身の覚悟を持って市政発展に取り組んできました。
振り返ると、市長就任早々の川勝前知事の「コシヒカリ発言」から、市政の舵取りが始まりました。結果的にこのことが、ごてんばコシヒカリをはじめ本市の魅力発信の大きなきっかけともなり、私自身においても、その時に学んだ「報道戦略」や、迷ったら“強気”という今の政治姿勢にもつながっています。何よりも、市長としての一番の責務である市民の生命、財産を守るという強い使命感を一段と高めることが出来た事案でもありました。

今、全国の自治体が、人口減少や少子高齢化への対応、あるいは財政健全化といった大きな課題に直面しています。厳しい状況の中ではありますが、御殿場市が未来に向けて投資をしていくためには、本市にとって明るい兆しが見え、御殿場の魅力、御殿場の力が発信され、証明されてきた今が絶好のチャンスであり、旬の時“時季”であると思います。
単に自治体間競争を勝ち抜くだけではなく、市民の皆様が、様々な場面において、感動や喜びを分かち合い、苦しい時には、手を取り合って、みんなで乗り越えていけるような絆のある社会、情が溢れるまちを理想の都市像として思い描いています。市民が幸せを感じる「幸福感・満足感」を高めていく、それこそが私に課せられた役割です。

御殿場市の市政運営の基本姿勢は、「御殿場型NPM」です。市政を運営するのではなく、経営していくという優れた民間の手法、感覚を取り入れ、市民サービスの質の向上を図ってまちづくりをしていくものです。その根幹は、職員が“市民を想う気持ち”すなわち“市民はお客様”であるというものです。
私は今年の職員への年頭訓示で、「戦略性を持てる職員、空気の読める職員になってもらいたい」と伝えました。困っている人がいたら積極的に手を差し伸べ、市民の皆様が今何を考え、何を望んでいるかを、感じとって行動してほしいということです。そうした戦略性の持てる職員、人材育成のために、私がその先頭に立って牽引していく所存です。

私の市長としての最大の使命は、可能性のある財源を貪欲に確保し、市民サービスに反映し、市民の皆様に活気のある生活を送ってもらうことだと考えています。私は、職員時代に健全財政の維持、強固な財政基盤を確立していくために重要となる財政計画や起債計画の体系を新たに作り上げ、市長に就任してからは、これまでの行政経験、財政経験を活かし、市債残高の縮減や基金の大幅な増額など、強固で健全な財政基盤を築いてきました。市民が満足する行政サービスは、健全財政のもとでなければ提供できません。
また、粘り強く5度目の挑戦で、国の「SDGs未来都市」の選定を就任半年で勝ちとることもでき、御殿場市を全国に注目される都市に押し上げました。

このように、今まで培ってきた分析力・判断力、更に実行力を活かし、そして多くの方々との人脈を力にして、今後とも将来を担う子どもたちのために積極的に御殿場市を先導していくことを誓います。

御殿場市長 勝又正美

問合せ:秘書課
【電話】82-4420