子育て 【子育て情報誌 No.92】はぐくむ

■防災
いつか必ず起こると言われている南海トラフ地震。起きてから慌てるのではなく、起きる事を想定し、普段から準備や習慣付けを行うことが大切です。
今回は、大地震の発生に備え、(1)家の中(2)家の外(3)食事のそれぞれの側面から、日頃工夫しておきたいことを紹介します。

(1)家の中での工夫
・子どもの頭上に落ちて危険な物は片付ける。また、物が落ちてきた時に、頭を両手で抱えて丸まって身を守る「だんご虫ポーズ」を遊びながら練習する。
・窓ガラスや鏡には飛散防止フィルムを貼る。
・子どもを抱っこしてスムーズに動けるよう物の置き場所に気をつける。
・家具や家電は、転倒に気をつけてレイアウトし、ねじ止めやポール式器具を突っ張って固定する。キャスター付きのものはキャスターロックし、下皿をセットする。
・避難所は和式のトイレが多いため、浅めの小さな段ボールなどを和式便器に見立てて、しゃがむことに慣れる。
・お風呂に入る時は、着替えやバスローブなどを手に取れる場所に置く。スリッパや子ども用の外履きなども脱衣所に置いておく。
・電気をすべて消して、ランプの明かりや防災グッズだけで過ごしたり、シーツを頭からかぶり、その中で懐中電灯をつけて遊びながら暗さに慣れるようにする。
・子どもと一緒にベットに寝ころび、落ちてくる物がないことを確認する。
・寝る際には、行動を助ける必需品(眼鏡、携帯電話、抱っこひもなど)を枕元に置いておく。
・夜間でも、両手が空くヘッドライドを用意する。

(2)家の外での工夫
・地震が起きた時のがれきなどで歩きづらくなった道を想定し、お散歩の際に舗装されていない砂利道を歩いてみる。
・ベビーカーが使えないことも想定し、防災ピクニックとして、通園する道路や避難所までの経路を歩き、危険な所がないかチェックしてみる。

(3)食事での工夫
・非常食を食べ、調理法や味、温度に慣れておく。
・子どもの好きな物や食べ慣れた物を入れて、お菓子リュックを作り用意しておく。

◇作り方
(1)子どもの好きなお菓子やおもちゃ、家族の写真や連絡先を不透明の袋に入れる。
(2)お菓子には賞味期限を明記する。
(3)あやとりとしても遊べる毛糸のひもでリュックにして出来上がり。

・家族を守るママ防災冊子
・県地震防災センター
※広報紙P.4に二次元コードを掲載しています。

●各園での対策
保育園や幼稚園などでは、防災訓練年間計画を作り、毎月様々な災害を想定し訓練を実施しています。

1.地震が来たら、まず「だんご虫のポーズ」
2.防火適合の防災ずきんで頭をガード
3.避難用すべり台で落ち着いて避難
○非常用3点セット(水・非常食・防災シート)を常備

12月には、各区の自主防災会が主体となって地域防災訓練を実施します。積極的に参加し、お子さんと一緒に防災対策を学びましょう。

問合せ:子ども家庭センター
【電話】70-6821