文化 未来に残したい 御殿場の文化財

名称:板妻のハチハライ神楽
所在地:板妻

板妻のハチハライ神楽は、1月に板妻の浅間(あさま)神社で奉納されます。「ハチハライ」とは初払いのことで、年の始めに神楽を舞って全ての厄を払い、1年の無事を祈ります。
ハチハライ神楽の起源は、一説には江戸時代中頃に村に疫病が流行したため、村人が京都に行って病気や悪魔を払うといわれる神楽を伝授されたものと伝えられます。
神楽は、今日に至るまで幾度か中断と再開を繰り返し、現在は板妻区神楽保存会に協力する神楽協力会が組織され地元の人々は神楽継承に努めています。
神楽奉納の当日は、雌(めす)獅子が幣(へい)の舞・剣の舞・ござるの舞を舞います。幣の舞は、悪魔を払い家の中を清める舞、剣の舞は、悪魔を斬り退治する舞、ござるの舞は悪魔を払って祝う舞といいます。
神前での奉納後、獅子は1月15日から4日間かけて板妻区内の全戸1軒1軒を回って行われていましたが、現在は希望する家庭や公民館で舞を披露します。
また、神楽によって清められた「龍爪(りゅうそう)大権現」と刷られたお札をはさんだ幣束を8カ所の区境(くざかい)に立て、しめ縄を張り、外から疫病などの災厄の侵入を防ぐ辻切りを行います。
お札は、希望があった家庭に配られ1年間、悪魔除けとして神棚にお供えします。

《御殿場資料館》市ホームページ内にある文化財などを紹介するデジタルミュージアムです。詳しくはこちらをご覧ください。
※広報紙P.11に二次元コードを掲載しています。

問合せ:社会教育課
【電話】82-4319