くらし Story わたし物語

■下山のかたと一緒に。岡崎市地域おこし協力隊

成田 奈苗(なりた ななえ)さん
令和5年4月就任。愛知県みよし市から移住。
下山学区農村RMO(農村型地域運営組織)の支援に取り組む。

元々は野菜や果物の自家製乾物づくりの講師をしていた成田さん。地域おこし協力隊に応募したのは、以前に千万町(ぜまんぢょう)町で農村体験に参加し、地域のかたと一緒に農作業をしたことで額田に特別な縁を感じたのがきっかけでした。現在は、下山学区の「オクオカ活性化拠点 下山“YAMABIKO”(やまびこ)」で、直売の青空市の開催や地元食材を使ったメニューを提供する喫茶YAMABIKOの運営、地元野菜を使った乾物づくりに取り組んでいます。「自分のやりたいことを自由にやらせていただけるのは地元の皆さんの優しさと協力のおかげです」と話します。
地域おこし協力隊としての活動が3年目を迎えた成田さんが考える地域活性化のカギは「担い手不足で手放された田んぼの活用」。自身も空き家を譲り受ける予定で、周りの田んぼで米作りにも取り組んでいます。「米作りはハードルが高いと思われがちですが、地元の農家さんに教わりながら実践してみると想像より難しくないと実感できるのでは」と自身の体験から語ります。「将来はこの空き家を米作り体験、学びの場にして、参加したかたが休憩できたり、地元のかたとふれあえたりできる空間を作りたいです。そして継続的に米作りに通う人が出てきて、まちのにぎわいにもつながっていけば」と夢は膨らみます。
「この活動が地域外から訪れる人を呼び、地元のかたとの関係性を生み、また来たい、いつか住みたいと思う人を増やすことで、お世話になったこの地域に恩返しをしていきたい」と語る成田さん。この熱い想いは、人と人とをつなぐ架け橋となり、額田地域に活気と新たな希望をもたらすでしょう。

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@yamabikonews

「地域おこし協力隊」は、過疎化や高齢化が進む地域の活性化、定住促進を目的として、地域の元気づくりなどに取り組んでもらい、地域力の維持・強化を図る国の制度です。