- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県春日井市
- 広報紙名 : 広報春日井 令和7年8月号
【丸山】次のグラフを見ると、3歳未満のこどもの保育利用者数は30年前の約5倍に伸びていますね。
【長岡】社会情勢の変化に伴い、乳児保育の需要が多くなるのは当然のことで、春日井市に限らず、どの自治体も同じだと思います。春日井市では10月から第二子保育料の無償化の対象を拡大する予定と聞いています。今後も乳児保育の希望は増えるのではないでしょうか。
【神戸】共働き世帯の増加と育児休業からの早期復帰の増加。また、いろいろな経験をさせるため、早めに保育園に預けたいという考えの保護者が増えていることも考えられます。春日井市では今年からこども誰でも通園制度を先行実施すると聞いています。3歳未満のこどもへの新たな支援として注目しています。
令和8年度から全国で始まる新たな通園制度です。通園することで、ものや人への関心が深まり、豊かな経験が成長、発達につながります。市では9月から先行的に実施します。
対象:生後6か月~満3歳未満で、保育園、認定こども園、小規模保育園、認可外保育施設(企業主導型)に通っていないこども
預けられる時間:こども1人につき月4時間まで
費用:1時間当たり300円
実施施設:あさひがおかこども園(田楽町)、神屋保育園(神屋町)、こまどり幼稚園(藤山台)、ナザレ幼稚園(桃山町)
※利用するには、市の認定を受け、実施施設で事前面談を受ける必要があります。
ID:1037374
【丸山】昨年の市内の出生数は30年前と比べて約3分の2に減少しています。今後の市のこども政策は、どうあるべきだと思いますか。
【長岡】昨年、全国の出生数が70万人を下回り、出生率は統計開始以降最低であったとの報道がありました。春日井市だけでなく日本全体でこどもが減少していく中、各園で保育や教育を充実させていくことはもちろんのこと、「春日井市なら仕事と子育ての両立ができる」と思っていただける施策が必要だと思います。
【神戸】幼稚園、保育園、認定こども園がこどもを取り合った結果、園が減ってしまっては、預け先の選択肢が少なくなってしまいます。それぞれの園が自分の園の強みを生かし、教育や保育の質を高め、互いに競い合いながら共存していく環境を目指したいと思っていますし、市にもそうした支援を期待しています。
【丸山】皆さんと一緒になってこどもの成長を支え、可能性を広げられるようにしていきたいです。さて、9月から幼稚園の入園願書の配布が始まりますが、子育て世代の皆さんへ園選びのアドバイスはありますか。
【長岡】初めて園を選ぶ保護者の方は大変悩まれると思います。公立と私立にも違いがありますし、園ごとにも特徴があるので、気になった園があればぜひ、見学などに行き、そこで過ごしているこどもたちを実際に見ていただきたいと思います。保育士にも気軽に声をかけてください。0〜2歳児は、保育園や認定こども園、小規模保育園があります。保護者の仕事の都合などで通うことのできる園も限られてくるので、そのような条件なども考えながらの園選びが必要ですね。
【神戸】園によってさまざまな教育方針や保育のあり方があります。SNSの情報に左右されるのではなく、実際に園に足を運んで見学したり、その園の雰囲気を感じ取ったりして決めていただきたいです。
【丸山】ありがとうございます。もちろん市役所保育課に相談することもできますので、最新の情報を基にこどもに合った園を選んでいただきたいです。「こどもまんなか」のまちを実感していただけるよう、今後も安心して子育てができる環境の整備を進めていきます。
保育課
【電話】85-6202