くらし かすがい起承転結No.34

市長
石黒 直樹

■敬老の日‼老人の日‼

暑さ寒さも彼岸までと申しますが、9月を迎えいかがお過ごしでしょうか。

毎年9月になると、国は「敬老の日(9月第3月曜日)」にちなみ、高齢者(65歳以上)の人口を発表します。
令和6年の発表によりますと、日本の総人口は前年に比べて59万人減少している一方、高齢者の人口は前年に比べて2万人増加し、3625万人と過去最多に。総人口に占める割合は29・3%と、前年に比べて0・2ポイント上昇し、過去最高となりました。(令和6年9月15日現在推計)
また、国が行った労働力調査によりますと、令和5年の高齢者の就業者数は914万人と20年連続で前年に比べて増加し、過去最多を更新しました。これは、労働市場の人員不足はもとより、就労意欲の高さ(収入面、健康面等)などの理由から高齢者が活躍する機会が増えていると考えられます。

さて、皆さんは「敬老の日」の他に「老人の日」があることをご存知でしょうか。「敬老の日」は、かつては9月15日で国民の祝日でした。しかし、平成13年の「国民の祝日に関する法律及び老人福祉法の一部を改正する法律」の公布に伴い、平成14年から9月15日が「老人の日」となり、「敬老の日」は平成15年からハッピーマンデー制度が適用されて9月の第3月曜日となりました。
「老人の日」は、国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意欲を促すことを、「敬老の日」は、多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝うことを目的としています。「老人の日」が高齢者福祉への理解を深める日であるのに対し、「敬老の日」はお祝いをする日で、それぞれ違う意味がありますが、超高齢社会の現在、どちらも大切な日といえます。

私たちの生活において、高齢者の知識や経験、技術には計り知れない価値があると思います。それを生かして高齢者の皆さんが、春日井の人やまちが元気になるために大きな役割を果たしていただいていることに、深い敬意と感謝を申し上げます。