文化 碧南の歴史へのいざない

No.115庁舎タイムスリップ(1)碧南市役所(一)
碧南市は昭和二三年(一九四八)四月五日に新川町、大浜町、棚尾町、旭村が合併して発足しました。
町村合併では、行政機関も統合されます。新しい市の役所をどこに置くか協議の結果、市の中央部に設置することになりました。しかし、すぐに庁舎を建設することができず、ひとまず碧南商工高等学校(同年一〇月から碧南高等学校)の講堂を市役所として使うことにしました。各町村役場は碧南市役所支所として使用され、その後公民館や商工会議所として使用されました。
しかし、同年一二月指令のGHQ覚書により、学校施設を借用できなくなったため、市役所機能は一旦、旧大浜町役場(現在の藤井達吉現代美術館の場所)に移されました。
そして、昭和二六年(一九五一)一二月一〇日、現在の市役所の位置に念願の庁舎が完成しました。この市役所は、鉄筋コンクリート造で二階一部三階(宿直室)建てでした。現在の市役所庁舎に比べ、小さいものの、当時の中央地区一帯には水田が広がっていたので、近代的な庁舎は一際目を引いたといいます。落成式では千五百発もの花火が上げられ、落成式後三日間、庁舎は一般公開されました。多くの市民が立派な庁舎に感動したといいます。

問合せ:文化財課内市史資料調査室
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