- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県西尾市
- 広報紙名 : 広報にしお 2025年12月号
■どう防ぐ?あき問題
空き家が増え、空き巣も増えるという悪循環を断ち切るには、空き家を増やさない、空き巣が近寄りにくいまちにしていくことが重要です。
▽有効な「地域の声掛け」
空き家、空き巣対策の両面で役立つのが「地域の声掛け」です。
声掛けは、空き家対策の面では、一人暮らしの高齢者などの見守りになります。居住者に何かあった際、親族などに素早く連絡が入ることにもつながりやすく、空き家として放置される期間が短くなるかもしれません。
空き巣対策の面では、ちょっとした異常に近所の方が気づく、犯罪に強いまちにつながるので、空き巣犯もうかつに近寄れなくなるはずです。
▽事情にも配慮を
まちにとって、空き家が増えるのは望ましくありません。しかし、所有者にもそれぞれの事情があり、やむを得ず空き家になっている場合もあります。
特に空き家などの相続の手続きは非常に複雑で、時間も手間もかかるとされています。名義人の戸籍をくまなくたどり、相続の権利を持つ人を特定したり、相続の権利を持つ全員で協議したりする必要がある場合もあり、一筋縄ではいきません。

▽早めに決める
空き家問題で困らないためには、できるだけ早い段階で、住む人がいなくなった際に家をどうするのか、誰が相続するのかなどを決めておくのが重要。場合によっては、専門家に相談したり、遺言書などを作成したりするのも有効です。
▽家族で話をして
年末・年始には、家族や親戚などと顔を合わせる機会が多くなるはず。楽しい団らんの時間を過ごした後、のんびりと茶でも飲みながら「あき問題」のことを語り合ってみてはいかがでしょうか。

◆空き家の資産価値が簡単に分かる 西尾市版住まいの終活navi

土地の面積などを入力するだけで、無料で土地の売却価格や空き家の解体費用を試算できます。
詳しくは本紙5ページ掲載ののコードで確認可
問い合わせ先:地域つながり課
【電話】65・2178
■空き家は早めに解体・利活用を!
・01 相続トラブルも
適正に管理されていない空き家は、資産価値が低くなります。早めに解体や利活用をしない場合、「負動産」になってしまうかもしれません。
周囲の迷惑にならないように庭木の手入れなどをし続けるのも大変。空き家対策は「早めの行動」が肝心です。
・02 高騰が続く解体費
物価高騰の影響もあり、空き家の解体にかかる費用が高騰しています。空き家を撤去することで、土地の固定資産税が増額になるのを心配して、あえて解体しない所有者の方もいるかもしれません。しかし、早く撤去しないと、トータルでかかる費用が大きくなる可能性があります。
・03 空き家バンクを活用
空き家を貸したい、売りたい方は空き家バンクに登録しましょう。西尾駅周辺の市街地で空き家を持っている方などは、広報にしお9月号を参考に、ご相談ください。
・04 空き家見守りサービス
市シルバー人材センターが、空き家の見守りサービスを行っています。
建物の外観点検や敷地の異常確認、郵便受けにたまったチラシなどの回収などを行い、報告書を作成します。ぜひご活用ください。
問い合わせ先:市シルバー人材センター
【電話】57・3216
■空き家譲渡所得の3,000万円特別控除(税控除)
空き家を売った際、一定の条件に当てはまる場合には、譲渡所得の金額から、最大で3,000万円を控除できます。
売却期間:9年12月31日まで
対象:次の全てに該当する空き家
(1)昭和56年5月31日以前に建てられた
(2)区分所有登記がされていない
(3)相続の直前に、被相続人だけが居住していた
その他:他にも条件あり。詳しくは問い合わせ先へ。

問い合わせ先:地域つながり課
【電話】65・2178
