- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県大府市
- 広報紙名 : 広報おおぶ 2025年6月1日号
■切り抜きが導く、未来のわたし
石川葵唯(あおい)さん
中日新聞社が主催する新聞切り抜き作品コンクールで、最高賞「中日大賞」を受賞した石川葵唯さん(南山中2年)。小学4年生から4年連続での中日大賞受賞という快挙を遂げています。
模造紙いっぱいにぎっしりと貼られた新聞記事。テーマは石川さん自身が選んだもので、最新情報や課題に分類された記事を読んでいくと、そのテーマが社会でどう変化を遂げたかが分かり、読み手にも新しい世界の広がる作品となっています。タイトルや写真が効果的に配置され、文字やイラストに工夫を凝らした作品から、石川さん自身が楽しみながら作品を作っていることが伝わります。
出会いは小学校4年生の夏。友人に勧められて参加した新聞切り抜き教室で、身近なテーマの記事を集め、さまざまな側面から1枚の作品にする面白さにのめり込みます。
テーマを決め、提出まで1年をかけると石川さんは話します。集まる記事は相当な量ですが、その厚さが作品の深みを支えています。提出前は、切り抜いた記事を全て読み直して分類し、作品に貼る記事を決めます。読みやすさにも工夫を凝らすため、冬休みは毎年大変と笑う石川さん。全ての記事を貼り終えてから書き入れるというコメントは、石川さん自身の視線で社会を見渡したもので、遠くで起こったニュースも自分ごととして伝えています。
新聞の魅力は、裏付けのしっかりした内容が、深く濃く明確に伝わることだと話します。社会全体を広い視点で見渡せることで、世の中で起こるさまざまな出来事への理解力が自然に深まったとのこと。新聞の文章を読む習慣で、自分自身にも要約する力が付いたと話します。
昨年選んだテーマは「女性活躍」。「女性の『元気』は世界を動かす」というタイトルが目に飛び込み、多くの分野で活躍する女性や世の中の動き、課題が取り上げられています。集めた記事から、国内外を問わず「女性初」の多さに驚いたとのこと。社会での女性の立場が変化している今の世の中を捉えます。
作品作りを通して社会を見渡す力を付けた石川さん。自分らしく挑戦し、輝く女性になりたいと目を輝かせます。