子育て 好きに出会える場所が、ここにある。おおぶ地域クラブ(1)

■地域とつながる、新しい活動のはじまり。
こどもたちが「好き」に出会い、夢中になれる場所を「地域」の中に。
市では、これまで学校が主体となって行っていた土日の部活動を、地域での活動へと展開する新たな一歩として、8月から「おおぶ地域クラブ」を本格的に始動しました。
学校の枠を超えて地域とつながることで、こどもたちはさまざまな体験に触れ、自らの可能性を広げていきます。
今号の特集では、みんなでつくる新しい活動のカタチ「おおぶ地域クラブ」の取り組みを紹介します。

■部活動、アップデートしよ?なぜ今、部活動は地域展開するのか
最近、「部活動地域展開」という言葉をよく耳にしませんか?
現在、全国的に部活動の地域展開が進められています。なぜこのような動きが起きているのか、その背景に迫ります。

○部活動の現状
学校の部活動は、近年の少子化により部員数が減少し、これまでのような体制の維持が難しくなってきています。
長年にわたって教員が中心となって支えてきましたが、現在では教員の働き方改革が求められ、その負担の大きさも大きな課題となっています。
その一方で、こどもたちが本当にやりたい活動に取り組めるよう、部活動の在り方も見直されてきました。

○国のバックアップ
教員の働き方改革や少子化への対応として、2022年12月にスポーツ庁・文化庁は「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を策定しました。
23~25年度を部活動改革推進期間、26~31年度を改革実行期間と位置付け、部活動の地域連携や地域展開を全国的に推進しています。

○市の取り組み
国のガイドラインを受けて、学校教育の一環として行ってきた部活動をどのように地域での活動へと展開するのか、市の実情に応じた部活動の在り方について協議を重ね、23年3月に「大府市中学校部活動地域移行ビジョン」を策定。
25年8月から、原則として学校主体の土日の部活動は行わず、おおぶ地域クラブでの活動へと本格的に展開しました。
一人一人の多様な価値観を尊重し、地域でのスポーツ・文化活動を通じて、互いに学び合い、成長できる持続可能な環境をつくることを目指していきます。

◆INTERVIEW
○生徒たちのより良い活動のために地域と歩む
大府西中学校 伊賀友信教頭
教員は部活動の教育的意義を大切にしつつも、休日の指導や専門外の顧問業務に大きな負担を感じていました。
おおぶ地域クラブ設立に当たっては、「連携」と「隙間を埋める」ことを意識し、運営側との協議を進めてきました。
地域指導者の関与により、こどもの達成感や満足度も向上しています。今後も学校とおおぶ地域クラブが連携し、こどもたちが安心して活動できる、より良い環境づくりを目指していきます。

■みんなでつくる、新しい活動のカタチ
おおぶ地域クラブ始動
市では、部活動の地域展開に向けた第一歩として「おおぶ地域クラブ」を始動しました。スポーツ・文化活動を通して、世代や学校の枠を超えて支え合う、新しい活動です。
ここでは、おおぶ地域クラブの概要や運営に関わる方々の想い、魅力を紹介します。

◆おおぶ地域クラブ
おおぶ地域クラブは、こどもたちが将来にわたり、継続してスポーツ・文化活動に親しめる環境を整えるための新しい地域連携型の取り組みです。
市内のNPO法人・大学・民間団体などと連携し、「オールおおぶ」の体制の下で、こどもたちの充実した活動を支えていきます。

○INFORMATION
日時:土曜・日曜のいずれか 1日3時間(年間36回程度)
場所:市内中学校・公共施設など
対象:市内在住の中学生
料金:月2000円+年800円(保険料)
※別途大会参加費など
申込:QRコードの申込フォームへ。
種目:
・陸上
・サッカー
・野球
・卓球
・バレーボール
・ソフトボール
・ソフトテニス
・バスケットボール
・バドミントン
・剣道
・弓道
・吹奏楽