健康 健康講座 世界初の歯周病治療器

尾北歯科医師会岩倉地区会 岩倉中央歯科医院 院長 小山剛輝

我が国でもようやく口腔を健康に保つことが全身の健康に繋がることが認識され始め、今後、国民皆歯科健診制度の導入が見込まれますが、現在、成人の8割が歯周病に罹患し、6ミリ以上の歯周ポケットを有する者は1100万人と推計されており、歯周病への対応は歯科から始まる健康社会を実現するうえで大きな課題となっています。現在の臨床現場において、患者様に「外科手術を選ぶか、抜歯を選ぶか」という厳しい選択を強いることが少なくありません。
また歯周病治療にとって患者様自身がネグレクトから脱却しない限り根本的な治療は困難であることも、私たち歯科医師にとっても日々の臨床での悩みの種となっているのではないでしょうか。
私がこの治療器(ブルーラジカル)に出会ったのは昨年の4月。半信半疑で東北大学の菅野太郎教授のラジカル殺菌のメカニズムやその科学的根拠を徹底解説していただき患者様のリスク等を考え即購入。仕組みは至って単純。歯周ポケットに過酸化水素水を注入。青色レーザー(波長405nm)を照射すると、過酸化水素が反応してフリーラジカルを生成。このフリーラジカルが歯周病菌などの細菌の細胞膜を破壊し、99.99%殺菌すると言う仕組みです。
歯周病は、歯肉を傷つけて出血を起こし、傷口から血管内に細菌が侵入して全身に波及して血管と臓器にダメージを与えます。重度歯周病治療において歯周ポケット深部(底部)は非常に病原性の高い菌が活性化しています。歯を支える歯周組織にダメージ(骨を溶かす)を与えているだけでなく歯周病菌が体(血管)内に入り、血流に乗って全身に波及する菌血症における侵入口なので殺菌することが重要です。しかし、手術無しでのアプローチが大変難しいことが課題でした。
ここで簡単にブルーラジカルの仕組みを説明したいと思います。

■ブルーラジカルの特徴とメリット
•切らない歯周病治療…従来の外科手術と異なり、歯ぐきを切開する必要がないため、痛みが少なく、治療後のダウンタイムもほとんどありません。
•短時間で効果的…歯周病菌の殺菌効果が高く、短時間で治療が完了します。
•高い除菌率…従来の治療法に比べて、歯周ポケットの奥深くの細菌まで除去する効果が高いとされています。
•安全性が高い…薬剤耐性菌を生じさせず、発癌性もありません。

■ブルーラジカルが適している方
•歯ぐきの腫れ、出血、歯のグラつきがある方
•口臭が気になる方
•従来の歯周病治療で十分な効果が得られなかった方
•外科手術に抵抗がある方

これが従来の治療法と比較して、歯周ポケットを優位に減少させることを治験で証明した重度歯周病に対する効果を国が認めた唯一の歯周病治療器です。

今ひとつ声を大にして伝えたい。今少しでも歯周病に悩んでる方は是非かかりつけ医に相談するべきです。
(1)1番大切な事は信頼できるかかり付けの歯科医がいること
(2)3カ月に1度の定期検診を必ず行う
この事が将来自分の歯で生活することに左右していることは重んじてほしいと思います。