- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県豊明市
- 広報紙名 : 広報とよあけ 令和8年1月1日号
◆ウマゴヤシ
~今年の干支「ウマ」が名前に入っている植物~
ウマゴヤシは、マメ科ウマゴヤシ属に属する一年草または越年草で、日本全国の道端や空き地、農地の周辺などでよく見られる野草の1つです。この植物は、馬の飼料として利用されることが多く、名前の由来は「ウマに与えると肥える」という意味から来ています。
草丈10~50cmほどに成長し、地面を這うように広がっていく匍匐性(ほふくせい)の植物です。葉は小さな3枚の小葉からなる複葉で、クローバーとよく似た外観を持っています。
花は春から初夏にかけて咲き、黄色い小さな蝶の形をした花を咲かせます。花のサイズは非常に小さく、直径5mm程度ですが、その数は非常に多く、草むら全体がうっすら黄色に染まることもあります。花が終わると、らせん状に巻いた独特の果実「螺旋果(らせんか)」を形成します。
ウマゴヤシは種子による繁殖が主で、螺旋果の中には数個の種子が含まれています。この種子は非常に丈夫で、乾燥や寒さに強く、数年間にわたって発芽能力を保持することができます。また、果実の螺旋形状は土壌に絡(から)まりやすく、動物の毛や人の衣服に引っかかることで、より遠くまで広がることがあります。
ウマゴヤシは、根に根粒菌を共生させており、大気中の窒素を固定する能力を持ちます。このため、痩せた土地でも生育が可能で、他の植物が育ちにくい環境でも旺盛に繁殖することができます。そのために在来種を駆逐してしまう「雑草」としての側面もあります。
豊明市では、さらに乾燥した場所に、小さいコメツブウマゴヤシもあります。
豊明市史(自然)編集員 小笠原 昇一
※写真は広報紙26ページをご覧ください。
