- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県田原市
- 広報紙名 : 広報たはら 令和8年1月号
■今回は水(産)ある暮らし
▼私たちの渥美湾
田原市は三方を海に囲まれ、昔から多大な海の恵みを受けてきました。数十年前までは地引網、船曳網(ふなびきあみ)、角建網(かくだてあみ)などの漁が盛んでしたが、現在は、魚を獲る漁業者は少なくなり、採貝(アサリ、大アサリなど)、海苔養殖が中心となっています。
今回は、新たな水産資源であるカキ養殖についてお話します。
▼カキ養殖について
一般的に知られているようなロープに連ねて海中に沈めるという従来の垂下(すいか)式養殖ではなく、田原市ではバスケットの中で1つ1つ分離して育てる「シングルシード方式」で養殖しています。
福江湾で自生しているカキをバスケットの中に一定数入れて海中へ沈めます。カキは固定されず波に揺らされることとなり、いわば筋トレをしながら成長していきます。ムラなく栄養がいきわたるように、大きさの選別、収容密度の調整、付着物の除去など、バスケットのこまめな交換を欠かさず管理します。約1年半の間、バスケットのゆりかごで育ち、整った形と均一なサイズで、身がぎっしり詰まった質の良いカキができます。
冬になるといよいよ収穫です。漁業者は、巧みな操作で杭と杭の間に漁船を入れ、海中に沈めたバスケットを引きあげて作業します。天候によって漁に出られない日や、夏の暑さなどでカキが死んでしまうということもあり、養殖も自然との闘いになります。日々、試行錯誤を重ねて、漁業者間で切磋琢磨し合いながら、愛が詰まったカキが養殖されています。
▼新たなカキ養殖がスタート
田原市では、現在「三倍体カキ」の養殖が始まりました。三倍体カキとは、遺伝子組み換えではなく、染色体操作を行った種苗で、年中食べられるカキです。また、カキは夏に産卵をする影響で、身が痩せてしまうのですが、三倍体カキは産卵しないため、栄養分を失うことなく、うまみ成分が豊富で身入りが良いのが特徴です。
■愛知県産カキ試食イベント
日程:2月22日(日)
場所:伊良湖クリスタルポルト(岬めぐり亭)
■初!三倍体カキ試食イベント
日程:2月28日(土)
場所:伊良湖菜の花ガーデン
この機会にぜひ食べ比べしてみてください。
問い合わせ:農政課
【電話】27-7275
