くらし 東浦のチカラ vol.27

ちょっと話題の町出身・町内で活躍している方を政策課で発掘し、2か月に1回紹介します!

■和太鼓 前田(まえだ)晃(ひかる)さん
◇プロフィール
日本福祉大学付属高等学校在学中に、全国大会35年連続出場(2025年現在)を誇る強豪の和太鼓部「楽鼓(らっこ)」に所属し全国1位に輝く。2025年8月に開催された「第27回にっぽんど真ん中祭り」では「kagura」の太鼓奏者として最高峰の「どまつり大賞」を受賞。現在は、地域住民で組織する太鼓チーム「石浜中自治会太鼓連」の指導者として活動をする。

身体を震わせるほどの迫力ある音、静寂から生まれる張り詰めた空気感――。音の強弱、演奏者の表情や動きによって様々な感情を表現する和太鼓の演奏。
「動きで魅せたり、心臓に響く音で相手の心に直接訴えかけられるところが和太鼓の魅力です」と前田さんは語る。和太鼓との出会いは小学1年生の夏。石浜地区の盆踊りで、和太鼓に触れた楽しさがきっかけとなり、小学3年生で石浜中自治会太鼓連に加入した。夏になると盆踊りに向けて練習に励み、和太鼓に親しんだ。
本格的に和太鼓と向き合うようになったのは高校時代。オープンキャンパスで見た先輩たちの演奏に圧倒され、日本福祉大学付属高等学校の和太鼓部「楽鼓(らっこ)」への入部を決意した。
「高校の3年間は、部活漬けの日々でした。」週5~6日の練習に励み、時にはチームで演奏する難しさに直面したこともあった。「目で見て合わせるのは簡単ですが、後ろにいる人の動きが見えない状態で音や動きを揃えることが難しいんです。」自宅などの音が出せない環境では部活中の動画を見返し、全身鏡で手の角度や動きを確認する地道な自主練を積み重ねた。その努力が実を結び、70人を越える部員で競う部内オーディションを勝ち抜き、2年生から全国大会に出場。見事全国1位に輝いた。「本気で打ち込むからこそぶつかることもありましたが、チームで一丸となって取り組んだ結果、全国1位になれたことが一番嬉しかったです」と全力で向き合った当時を振り返った。
現在は「地元に恩返しをしたい」と、太鼓連では園児から大学生まで幅広い年代に対して、盆踊りでの演奏に向けた指導を行っている。子どもたちが希望した曲に合わせて和太鼓のリズムを創作し、その曲を指導するなど、意欲的に活動をしている。
また、保育園での演奏や体験会を行うなど「地元愛は強いです」と地域での活動を語る。「子どもたちがキラキラした目を向けてくれて、楽しそうに和太鼓に触れてくれる姿が嬉しい。」体験会をきっかけに太鼓連に加入した子どももおり、活動の広がりを実感しているという。
「高校ではやり切ったけど、和太鼓が好きな気持ちは変わらない。だから今でも和太鼓に触れていたいし、いろんな人に和太鼓の魅力を広めていきたいと思っています。」