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- 自治体名 : 愛知県東浦町
- 広報紙名 : 広報ひがしうら 令和7年11月号
ちょっと話題の町出身・町内で活躍している方を政策課で発掘し、2か月に1回紹介します!
■ハンドボール 小塩(こしお)豪紀(ごうき)さん
○西部中学校出身。現在は社業をこなしながら「豊田合成ブルーファルコン名古屋」に所属。2024-25年のシーズンでは、国内トップのハンドボールリーグ「リーグH」で優勝し、チームとして5連覇を達成。歴代通算最多得点の記録保持者。
「空中の格闘技」とも呼ばれるハンドボール。素早く攻守が入れ替わる試合展開のスピード感、相手選手との激しい接触や迫力あるジャンプシュート、キーパーと一瞬の間に交わされる駆け引きなど、見どころは尽きない。
ハンドボールを始めたきっかけは、中学校へ進学したとき、友人の多くがハンドボール部を選んだから、という意外にもあっさりしたものだった。
高校時代までは、ただ好きでハンドボールを続けていたが、大学生の練習に混ざるなどして、少しずつその頭角を現した。大学は、全国的な強豪である中京大学に進学。3年生のときに出場した全国大会では、準決勝で敗退。このとき無性に、もっと上のステージで戦いたいと感じた。これがハンドボールの実業団選手を志した瞬間だった。
大学卒業後は、現在も勤務する豊田合成(株)が抱えるチーム「豊田合成ブルーファルコン名古屋」に実業団選手として入団。2020年に国内トップのハンドボールリーグで優勝してから2024年まで現在5連覇している。
順風満帆に見えるかもしれないが、そうではないと話す小塩さん。「日々、挫折。葛藤。反省だらけで、毎日吐きそうです(笑)」特別足が速かったり、シュートが強かったりなど突出した身体能力があるわけでもない。現在、チームで2番目のベテランとなる34歳は、頭を使って、生き残る術を模索してここまで続けてきた。初対戦で情報がない相手への戦い方など、あらゆる状況を想定したシナリオを持っているという。
これまでどんな選択をしても、親に反対されたことはないという小塩さん。ここまで自由にさせてくれた親や、応援してくれる職場の同僚へ恩返しをする気持ちが、今の原動力となっている。
読者に伝えたいことは?「まずはハンドボールでもサッカーでも、なんでもいいので熱中できるものを見つけてほしいです。熱中するとたくさんの学びがあり、それはどんな場面でも役に立つはずです。また、特に小さい子たちには、一つのもので考えが凝り固まってほしくないので、広い視野も持ってほしいと思います」
最後に「愛知県は実業団が3チームもあるハンドボール大国。私たちのホームは稲沢市で、少し遠いですが、迫力ある試合をお届けしますのでぜひ見に来て下さい!」
