- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県美浜町
- 広報紙名 : 広報みはま 令和7年12月号 No.1002
■伝統的な計量器具…枡(ます)
最近、テレビのニュースでよく見かけるようになった米の高騰の話題があります。その話題の1つにスーパーマーケットや道の駅などにおいての”米のつかみ取り販売”映像があり、その時の米のつかみ取り販売で使用している器具が“枡”です。
節分に豆撒きの豆を入れている器を「福枡」といい、大きさは一升です。他には、お祝時に祝い酒を飲む器「祝枡」や居酒屋などで使用する日本酒の器「酒枡」などがあります。枡は米などの穀物、酒などの液体、小麦粉などの粉類、塩や砂糖などさまざまなものの体積を計量するための器具です。容量の単位は、尺貫法で表し、「合(ごう)」、「升(しょう)」、「斗(と)」です。
*容量の単位…「一合(約180ml)」、「一升(約1.8L)」、「一斗(約18L)」
*尺貫法…昔からのものの重さや長さ容積をはかる単位
*素材…ほとんどが木製(ヒノキ、スギなど)です。
江戸時代初期には、五合以上の枡の口に対角線状の弦鉄(つるがね)を渡すことが定められ、口縁部と四角の接合木組み部も鉄板で補強しています。この枡を”弦掛(げんか)け枡(ます)”といいます。明治二四年の度量衡改正時には、円筒形の桶枡も正規の枡と認定されました。
枡に関係する禁忌を教える”ことわざ”で「枡の底を叩くと迷子になる」、「枡の底を叩くと鬼がくる」などがあります。
・一斗枡
・一斗枡(弦掛(げんか)け枡(ます))
・一斗枡(円筒形)
※詳しくは本紙をご覧ください。
所蔵:美浜町教育委員会
問合せ:生涯学習課
【電話】82-5200
