- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県
- 広報紙名 : 県政だより みえ 令和7年11月号
三重で地域の発展や課題解決に貢献している人・団体を紹介
松阪市 三重化学工業株式会社 宮下 祐介(みやした ゆうすけ)さん
静岡県出身。サービス業から製造業へ転身し、異業種連携で松阪発の医療機器商材の開発に挑戦中!
■地元中小企業の力で、地域医療に貢献したい!
▽どのような仕事をしていますか?
三重化学工業は、今年、創業70周年を迎えます。従来からの保冷剤や作業用手袋などの製造に加え、平成17年からは医療機器分野にも参入しています。私は、もともとホテルのレストランの接客サービス業から転身した身で、入社後は作業用手袋の企画開発や営業に従事してきました。
ところが、医療・健康・福祉産業の振興をめざし産学官民が連携する県の事業「みえメディカルバレープロジェクト」に当社が参加することになった際に、初めて医療分野の担当になりました。全く分からないことばかりで、まさにゼロからのスタートでした。でも、「分からないことは、聞くしかない」と、医療機器メーカーや病院を訪ね回り、サービス業の経験で培った“顧客満足を追求する接客力”で、相手のニーズや課題、自社技術の活用方法などを丁寧に聞き取り、信頼関係を築いてきました。
▽新規参入で取り組んだことは?
当社と同じく医療機器分野に新規参入した松阪市内の異業種5社に声を掛け、令和4年9月に「松阪メディカルメンバーズ(MMM)」というグループを設立しました。私は事務局として、企業間の連携や情報発信を担当しています。
このMMMでの連携が、新たな取引や商品開発に結びつきました。1社だけでは実現が困難な医療機器の開発も、複数の企業の技術や強みを持ち寄ることで、高度な商品づくりが可能になりました。各社の強みを組み合わせた取り組みが注目を集め、メディアにも取り上げられ、行政からの支援や、大手病院などでの展示会開催といった成果も上がっています。実際に受注にもつながり、確かな手応えを感じています。
▽やりがいと目標を教えてください
MMM内では定期的な懇親会を開き、信頼関係を深めてきました。商品開発だけでなく、顧客の紹介や営業同行など、協力し合える関係を育んでいます。MMMの仲間から「売上が伸びた」「新しいお客様ができた」といった声を聞くと、自分のことのようにうれしく思い、大きなやりがいを感じますね。
目標は、各社が成長し、雇用の創出や地域医療の課題解決につながっていくことです。素晴らしい技術を持つ仲間と出会えたことで、新たな挑戦の可能性が広がりました。これから挑戦する方には、ぜひ「人とのつながり」を大切にしてほしいと思います。
