- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県松阪市
- 広報紙名 : 広報まつさか 令和7年5月号
昨年の元日、石川県能登半島に最大震度7の大地震が襲いかかりました。さらに8月には日向灘を震源とするマグニチュード7.1の大地震が発生。これに伴い、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。
また、8月~9月には、台風10号が襲来し、阪内川流域に三重県内初となる「緊急安全確保」を発令しました。
災害時に自分の身を守るためには一人ひとりの防災意識を高め、日頃から災害に備えて物資の備蓄に努めるほか、地域の防災リスクや避難所など災害関連情報について理解することが大切です。
いつ発生してもおかしくない巨大地震やこれまでに経験したことのないような大雨、自然災害はいつやってきてもおかしくありません。
もしものときに、自分や大切な人を守るために、今できる「災害への備え」を確認しておきましょう。
■《備える PREPAREFOR》家庭での備蓄[最低3日分は備蓄しましょう!]
大きな災害が起きると、物流が止まり、スーパーやコンビニでも食品が手に入りにくくなります。しかし「備蓄」と聞くと、何から始めたらいいのか分からなくて難しく感じるかもしれません。そこで、何をどれだけ、どういう方法で備蓄するのか、気軽に始められる食品備蓄のポイントを紹介します。
◎いつでも持ち出せるように準備しておこう!
◆ポイント!何をどれだけ備蓄する?必需品は?
・水、カセットコンロは必需品
・食品は栄養バランスなども考えましょう
◆ポイント!簡単!ローリングストックをはじめよう
少し多めの買い置きをしよう
・食品の賞味期限切れを防ぐことができる
・日頃から食べ慣れたものを非常食とすることができる
■《行動する ACT》地震発生その瞬間
とにかく身を守る!
自宅や、学校、就寝時などあらゆる場面が想定されます。まずは、「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」ところに身を寄せましょう。
◆ゆれがおさまる
・ゆれがおさまったら家族や仲間の安全確保
・電気器具のスイッチを切り、プラグをコンセントから抜く
・ブレーカーを切る
※感震ブレーカーという揺れを感知し、ブレーカーを落とすものもあります。
・火の始末、火の元確認
・出口を確保
◆家族・近所の安否確認
・となり近所の安否確認
・徒歩などで避難
・持出品は最小限
・余震にも注意
◆避難を開始
・退避先などの安全な場所への避難完了
■《行動する ACT》津波からの避難
津波からは、より早く、より遠く、より高く避難しましょう。
強い地震や長時間の揺れが発生したら、また、「大津波警報」や「津波警報」が発表されたら、より早く、より遠く、より高くへ避難しましょう。松阪市津波ハザードマップの「津波避難目標ライン」を目指して避難しましょう。また、津波注意報が発表されたら、海にいる人はただちに海岸から離れましょう。
◎最大津波高3.8メートル、最大浸水深3~5メートル津波避難目標ラインはおおむねJR名松線、近鉄山田線です。
(平成26年3月「三重県地震被害想定」による)
松阪市ホームページ「津波ハザードマップ」は広報紙P5のQRコードをご覧ください。
◆コラム津波避難の三原則(岩手県釡石市の津波防災教育より)
東日本大震災で大津波が押し寄せた岩手県釡石市では、小中学生が「津波避難の三原則」を実践し、多くの尊い命が守られました。
◎一、「想定にとらわれるな」
津波はその想定を超えることもあります。
◎二、「最善を尽くせ」
「ここまで来れば大丈夫」ではなく、その場所に留まることなくより安全な別の場所に避難をしましょう。
◎三、「率先避難者たれ」
自分から率先して避難すること。ほかの人もそれを見て避難します。