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- 自治体名 : 三重県名張市
- 広報紙名 : 広報なばり 令和8年2月10日号
中川久美子(なかがわくみこ)さん
名張市社会福祉協議会なばり暮らしあんしんセンター
○大阪出身で、結婚を機に名張へ移住。大学卒業後は営業職で数字に追われる毎日だったが、もっと人の幸せを求められる仕事がしたいと社会福祉協議会へ転職し、社会福祉士の資格を取得。とことん相談者に寄り添える相談支援業務に天職を見出す。現在は主任相談支援員として、生活に困難を抱える一人ひとりに寄り添い、その人らしい自立した生活に向けた支援に日々尽力している。
■あなたらしい人生に伴走したい
私たちの仕事は、困りごとを「解決してあげる」ことではありません。相談者の抱える課題や背景を整理して、解決方法を「一緒に考える」。その人らしい生活に向けてサポートするのが、私たちの役目です。その人にあった支援が必要なので、マニュアルがないことは、やりがいであり難しさでもあります。行き詰まった状況をどう解決するか、本人と一緒に必死に考え、その過程に寄り添う。本人が自分の人生に向き合い、一歩踏み出せるのが喜びです。とはいえ、一人でやれることは限られているので、職場のチーム力や関係機関と密に連携し合える体制があってこそ、良い支援ができるのだと思っています。
私のモットーは、『心は熱く、頭は冷静に』。その人を思うあまり、「こうした方がいいのに」と無意識に自分の価値観を押し付けないように心がけています。「どんな人生を歩みたいのか」を冷静に聴き取り、周囲の環境なども考慮しながら、熱意を持ってサポートできるような支援員を目指しています。特に、就労支援で見逃さないようにしているのは、面談などで話をしている時に、表情が変わる瞬間。本人も気づいていない強みを見つけられた時、とてもやりがいを感じます。
生活困窮は決して他人事ではありません。私自身も、就職氷河期や家族の病気で働き方が揺らぎかけた経験があります。今は偶然働けているだけで、今後は分からない。だから、現在働けていない人を「根性がない」と排除しない社会にしていきたいんです。歳を重ねても、ひきこもり状態にある人も、障害がある人も、誰もがその人らしく暮らせる、あったかい名張であってほしいですね。
