- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県尾鷲市
- 広報紙名 : 広報おわせ 令和7年12月号
■第3次尾鷲市健康増進計画における取り組み
ー適正飲酒「飲み過ぎ注意お酒と上手なお付き合い」ー
◇適正飲酒を守りましょう
12月はさまざまなイベントが多く、飲酒の機会が増える時期です。「酒は百薬の長」とも言われていますが、不適切な飲み方をすると健康を害する危険があります。
◇飲酒が身体に与える影響
お酒は「肝臓に悪影響だ」と認識している人は多いかと思いますが、体内に入ったアルコールの大半は、小腸から吸収され全身を巡るため、左記のとおり全身の臓器に影響があります。
〔飲酒量(純アルコール量)と発症リスク〕
・脳卒中(脳梗塞)
男性:週300g
女性:週75g
・高血圧
男性:少量でも
女性:少量でも
・胃がん
男性:少量でも
女性:週150g
・前立腺がん
男性:週150g
・乳がん
女性:週100g
・肝がん
男性:週450g
女性:週150g
・大腸がん
男性:週150g
女性:週150g
※純アルコール量20gの目安ビール(5%)500ml、チューハイ(7%)350ml日本酒(15%)1合弱、焼酎(25%)100ml
◇お酒の影響には個人差あり
飲酒の影響は、その人の体質や性別、年齢などによっても個人差があります。
そのため、アルコールの影響を受けやすい人は、特に飲酒量に気をつけなくてはいけません。
(1)体質
アルコールを分解する酵素の働きが弱い人は、お酒を飲むと顔が赤くなったり、動悸や吐き気などの症状が現れたりすることがあります。特に日本人は、体質的にそういった人が多いと言われています。
(2)性別
女性は、一般的に男性よりも体が小さく、体内の水分量が少なめであるため、アルコールの分解力も低くなっています。
また、飲酒による影響として、乳がんだけでなく、閉経と重なると骨粗しょう症の発症リスクが高くなります。さらに、妊娠中の飲酒であれば、生まれてくる赤ちゃんに胎児性アルコールスペクトラム障がい(低体重、脳の障がい等)をもたらす可能性があります。
(3)年齢
高齢者は体内の水分量の減少などにより、若い頃と同じ飲酒量でも酔いやすくなるとともに、認知症のリスクが上がると言われています。
◇身体だけでなく心への影響も
大量のお酒を長期に渡って飲み続けることで、アルコール依存症を発症してしまう危険性があります。依存症になると、お酒をやめたくてもやめられなくなったり、飲む量をコントロールできなくなったりし、仕事や家庭生活に支障が出ることがあります。
◇お酒との付き合い方
身体の健康を守るには、飲酒量をゼロにするのが理想です。しかし、それが難しい場合は、お酒の影響や自分の体質、体調などを踏まえ、(1)あらかじめ飲む量を決める(2)毎日続けて飲まない(休肝日を設ける)(3)食べながらゆっくり飲む(4)水(または炭酸水、ノンアルコール飲料)を交互に飲む(5)定期的に検診・健診を受けるなどし、健康に配慮して、自分に合った飲酒習慣を身につけましょう。
お問い合わせ:福祉保健課
【電話】23-3871
