- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県尾鷲市
- 広報紙名 : 広報おわせ 令和7年12月号
■ハマフエフキ
ウルメイワシはニシン目ニシン科の魚で、世界の温かい海域に広く分布し、日本では北海道南部以南の沿岸に分布しています。当地ではウルメイワシはウルメ、マイワシはヒラゴ、カタクチイワシは単にイワシと呼ぶのが一般的です。定置網で漁獲されたものが水揚げされますが、全国的には主にまき網で漁獲されており、太平洋側では、日向灘から熊野灘の沿岸が漁場となっています。
ウルメイワシの外見的な特徴は、他のイワシと比べて目が大きく、潤んでいるように見えること、マイワシのように体の側面に一列に並ぶ黒点がないことです。動物プランクトンを餌にし、寿命は2歳前後、秋から翌年の初夏にかけて産卵します。1歳になるまで、約20cmになると成熟し、満1歳で約25cmになります。
旬は冬としているものもあれば、夏というところもあり、ほぼ年中美味しいのかもしれませんが、旬は基本的に産卵期前なので、そういう意味では夏が旬と言っていいのかもしれません。当地でウルメイワシの干物といえば、タバコサイズの丸干しが好まれています。刺身も美味しく、ウルメの寿司は独特のねっとりとした舌触りが楽しめます。高知県では、鮮度にこだわり、一本釣りで漁獲した新鮮なウルメイワシのブランド化に取り組んでいます。
