くらし 謹んで新年のご挨拶を申しあげます(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県尾鷲市
- 広報紙名 : 広報おわせ 令和8年1月号
市長 加藤千速
新年あけましておめでとうございます。
市民の皆さまには、輝かしい希望に満ちた新年をお迎えのこととお慶び申しあげます。
本年も皆さまが健やかに、そして幸多き一年でありますよう、心よりお祈り申しあげます。
今年の干支は「丙午(ひのえうま)」です。
十干の3番目「丙」は炎のように燃え広がる火を、十二支の7番目「午」は真夏の火を意味しています。
この組み合わせである「丙午」の年は、「火」の性質が重なることから、情熱と生命力にあふれた、活気に満ちるという、大変縁起の良い意味を持つといわれており、様々な取り組みに強い意気込みを持って前に進める年となるよう、「意気(いき)軒昂(けんこう)」たる姿勢で取り組んでまいります。
さて、本市では、人口減少や物価高騰などの影響により、本市を取り巻く社会・経済環境は大変厳しい状況ではありますが、この現況を打破するため、「国くにしのはま市浜公園整備」や「企業誘致」など、地域活性化の起爆剤となる大型事業を力強く推し進めてまいる所存であります。
これらの取り組みも含め、本年も引き続き、第7次尾鷲市総合計画に掲げる、まちの将来像「住みたいまち住み続けたいまちおわせ」の実現を目指し、次のとおり5つの基本目標の達成に向けて、全力で取り組んでまいります。
基本目標1.安心して生み・育て・暮らせるまちを創る
子育て環境につきましては、「こどもの未来 明日をともに育むまち おわせ」を目指し、妊娠期からの切れ目のない子育てと家庭への支援に取り組んでまいります。
具体的には、保育園・小中学校の給食無料化や、子育てに関するあらゆる相談を受けられる「こども家庭センター ハッピー」については、今後も継続いたします。
また、中央公民館の耐震・長寿命化整備事業に併せて、現在の図書館スペースを「子どものリビングルーム」をコンセプトとして、雨天時でも子どもが集える居場所として整備いたします。
次に、「地域医療の核」である尾鷲総合病院は、この地域に無くてはならない施設であります。
しかし、当院は医療圏人口の減少や医師・看護師不足による患者の受け入れ体制が整わず、収益が悪化し、そのうえ、物価の高騰や人件費の上昇等により費用が膨らみ、大変厳しい経営環境となっております。
この傾向は、全国の約9割の公立病院が赤字を計上し、債務超過となっている病院も発生している状況であります。
そのような中、当院では、地域医療を守るべく、病院長を中心に職員一丸となってこの難局を打開するため、一生懸命取り組んでおります。
一方で、この構造的な問題を解決すべく、国では診療報酬の引上げや補助金・交付金などの財政支援の検討が始まっております。
私としましても、なんとしても当院を維持存続させ、救急医療を堅持し、地域住民の命を守るということを使命として、この問題に全力で取り組んでまいります。
次に、高齢者福祉の推進につきましては、介護予防教室をはじめとする高齢者の通いの場の充実や認知症対策などを推進し、地域医療と介護の連携体制の強化と併せ、高齢者の在宅生活を支える体制の強化を図ってまいります。
基本目標2.安全で快適に暮らせるまちを創る
南海トラフ巨大地震が懸念されている現状において、津波避難タワーの整備事業を進めており、避難タワーを市街地2カ所に建設します。海抜15メートル以上の高さを確保し、令和8年度中に整備いたします。
加えて、体育文化会館及び中央公民館につきましては、市民の皆さまに快適なスポーツ環境や多様な生涯学習の機会を提供し、教養と健康づくりを推進するため、安全かつ安心して、活き活きと学び、活動を続けられる拠点施設として、早期の完成を目指してまいります。
基本目標3.人々が集い、活力溢れるまちを創る
「おわせSEAモデル構想」の推進につきましては、中部電力尾鷲三田火力発電所の撤去工事が全て完了し、その跡地の有効活用を図るため、鋭意協議を進めております。
なかでも、現在工事中の公式野球場は、本年度末の完成を目指しており、スポーツ振興を通じた集客交流人口の拡大につなげてまいります。
また、大型製材工場や陸上養殖事業の誘致についても、関係各所との協議を進めており、県や尾鷲商工会議所としっかりとスクラムを組み、その早期実現に向け、全身全霊で取り組んでまいります。
基本目標4.郷土を愛し、学び・伝えるまちを創る
「海、山、川、里」などの豊かな自然や郷土文化・歴史を生かした尾鷲らしさを感じる教育として、「ふるさと教育」や「尾鷲育」を積極的に取り入れ、郷土愛を熟成し、本市の文化・歴史を後世に伝え、未来を拓き、次代のおわせを担う「人財」の育成を進めてまいります。
基本目標5.健全で次世代に繋ぐまちを創る
本市の財政状況は、財政健全化の取り組みを着実に進めてきたことや、ふるさと応援寄附金の増加などにより、比較的健全な運営状態であると判断しておりますが、一方では、近年の物価高騰の影響や税収の減少傾向は、本市の財政運営に大きな負担となっていることも事実であります。
しかし、この尾鷲を未来に繋いでいくためには、さらに行財政改革を推し進め、「財政の健全化」に努めてまいり
ます。
このように本年は、昨年まで進めてきた数々の事業が、一歩一歩具体的に進む年であります。
市民の皆さまにおかれましては、なお一層のご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。
結びに、皆さまの益々のご健勝とご多幸を心よりお祈り申しあげまして、新年の挨拶とさせていただきます。
