- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県亀山市
- 広報紙名 : 広報かめやま 2025年12月1日号


令和6年3月に愛知県から移住
佐々木 英夫さん(東町)
名古屋市へのアクセスが良いことや、地域の活性化に貢献したいという思いから地方の移住先を探す中で、亀山市が実施する「かめやま暮らしめぐり」に参加しました。実際に小学校の見学をさせてもらったり、商業施設などを案内してもらったりしたことで、亀山での生活がイメージでき、また、古民家が好きなこともあり、空き家情報バンクを活用して家族で移住しました。
亀山市は、商業施設などが手近にある生活の利便性、豊かな自然、歴史的な町並みがバランスよく共存しているのが魅力です。また、亀山の方言は、上品で柔らかい印象を受けるので好きです。都会ではないけれど、田舎過ぎるわけでもないバランスの取れたまちなので、移住するにはぴったりだと思います。
私が住む東町にある商店街も、少しずつお店などが増えて、活気が出てきているように感じます。アーケード街を散歩するのが日ごろの楽しみになっています。これからは、東町をもっと盛り上げていけるように、空き家を生かして若い人たちの移住につながる活動をしていきたいと思います。

令和6年6月に大阪府からUターン
山路 慎也さんご家族(関町新所)
子どもが産まれたことがきっかけで、大阪からUターンで亀山へ戻ってきました。都市部で子育てをするイメージができず、地方移住を思い立ち、漠然と「祭りがある地域がいいな」と考えたとき、頭の中に浮かんだのが自分の生まれ育ったまちでした。祭りがあることは、地域に住む人の顔が見える安心感があって住みやすさにつながると感じ、地元に戻れば両親が近くにいる心強さもあり、移住を決意しました。
交通の便が良く、大阪や京都、名古屋へ気軽に足を運ぶことができて、教育機関や商業施設もコンパクトにそろっている、その上、家の周りは静かで、落ち着いて暮らすことができる、それが亀山の魅力だと感じています。また、都市部と比べると地域の人との関わりもあり、自分たちの距離感で程よい関係を築くことができています。
その土地の魅力は、そこに住む人に表れると思います。亀山には、市のイベントや伝統的な祭りなどを通して、地域の人と出会う機会がたくさんあります。私自身も積極的に地域の行事に参加して、亀山の魅力を伝えていく存在になりたいと思います。「ちょうどいい田舎の亀山」に、たくさんの人が訪れてもらえるとうれしいです。

■伝えたいのは亀山の“人の魅力”
東京で開催される「移住・交流イベント」のブースで来場者に亀山の魅力を紹介し、移住につなげる活動をしています。
移住イベントには、豊かな自然の中でのびのびと子どもを育てたい家族や、余生を落ち着いた田舎で暮らしたい高齢者夫婦が参加してくれることが多いです。来場者のニーズや条件を聴きながらお応えしますが、海や山かの違いはあれど、全国各地の訴求ポイントはほぼ同じなので、決め手に欠けることが課題です。だからこそ、人との出会いが移住の「鍵」だと感じ、移住希望者に亀山の“人の魅力”が伝わるような機会を提供していきたいと考えています。
亀山市は、奈良から伊勢神宮を結ぶ「大和街道・伊勢路」と京都から江戸を結ぶ東海道が交差する宿場町で、歴史が育んできた他人を思いやる「おもてなし文化」が、今なお色濃く残るまちです。名古屋・京都・伊勢に囲まれた立地は、他所にはない魅力。移住を希望される皆さんには、亀山の土地と人を見て、実際に触れて、その魅力を肌で感じていただければと思います。
亀山市移住・交流促進アドバイザー
坂 忠文さん



市では、令和5年度に空き家活用・関係人口創出の一環として「DOMAPROJECT」(通称:ドマプロ※)を開始し、現在は、関宿の空き家「旧荘司家」(関町新所)を拠点に、地域とのつながりをつくりながら活動しています。
“DOMA”とは、かつて家の中と外をつなぐ空間であった“土間”に由来する言葉。人が集い、語らい、つながる場としての象徴です。亀山の“DOMA”も、地域と人、暮らしと想いをつなぐ場として年々進化を続け、今では亀山と世界をつなぐ場にもなっています。
※ドマプロとは、主に県外の人を中心に“外からの目線”で亀山の魅力を発見してもらい自発的かつ即興的に対話と交流を生み出すワークショップです。
◎令和7年度の主な活動
関宿祇園夏まつりへ参加(7月)
フランスで開催されたセミナーで亀山の魅力を発信(10月)
東海道関宿街道まつりにて駕籠乗車体験と竹の楽器作りワークショップand即興演奏を実施(11月)

令和6年7月に四日市市から移住
山本 精さんご家族(関町新所)
関宿のまちなみの落ち着いた雰囲気に魅力を感じ、市の出張相談窓口を訪れ、ドマプロを紹介してもらい参加しました。
ドマプロは、どうしたらみんなが寄り合い、楽しめるかを考えながら亀山の魅力を発見する、一種の“遊び場的な空間”だと思います。そんなドマプロに関わる中で、改めて亀山の魅力にひかれ、移住しました。これからは、歴史があるこのまちで次世代を担う若者たちとつながり、一緒に“DOMA”という場所を残せるよう、人生を歩んでいきたいと思います。

問合先:政策推進課政策調整グループ
【電話】84-5123
