- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県亀山市
- 広報紙名 : 広報かめやま 2025年5月1日号
◆地域活動に参加する
・近隣住民と顔が見える関係を築くことができる
・子どもの見守りや高齢者の安否確認ができる
・災害時に助け合える関係づくりにつながる
◆市民活動・ボランティア活動に参加する
・自身の幸福感が高まる
・地域貢献を実感できる
・人とのつながりができる
◆伝統行事に参加する市内の史跡を訪れる
・歴史文化が継承される
・まちへの関心・興味や愛着が深まる
◆地元の野菜を買う
・地元の生産品を知る機会になる
・地域の伝統的な食文化の継承につながる
・地域経済の活性化につながる
◆SNS等で亀山の情報を発信する
・亀山の知名度や関心度の向上につながる
・観光客の増加、地場産品の購入・飲食店の利用者の増加につながり、地域経済が活性化する
三重県立亀山高等学校
教頭 西川勝利さん
■学校を含めた“地域”で子どもを育てる
「学校も地域に根ざしていこう」と『地域連携』が始まったのは約30年前。始まりは、東小学校の先生を対象にしたパソコン講座でした。当時、東小学校にパソコンが入り、それを使って教えていかなくてはならなくなったときに、使い方を教えてほしいと講師に呼んでもらい、そこで地元の生徒をアシスタントに起用しました。そのとき、「教え子がこれだけのことをできるようになったんだ」と成長を喜ばれたことがきっかけで、パソコンを始めたい高齢者のお手伝いをさせてもらえるんじゃないかということになりました。
夏休みの夜間に職員が開いていたパソコン講座があったんですが、夜来られない方に来ていただけるようにと、昼間、「あいあい」での講座を始め、テキスト作成から講師、アシスタントまで講座自体を生徒に任せることにしました。ノウハウもない中、校内では心配の声もありましたが、「怒られて試行錯誤して、ノウハウを貯めていくしかない」と話を重ね、始めた講座でした。
地域連携は、時代が変わる中で形を変えながら続いていて、浸透してきました。地域にも地元の子を育てていこうという風土が根づき、生徒を受け入れてくださる”亀高ファン”が非常に増えています。地元の子を預かり、地元で育てていただいた子を地元に帰していくときに地域に貢献できる人材になれるよう、恩返しができればと思います。
■学校では見られない大きな変化や成長がある
校外実習やインターンシップでは、生徒は緊張感をもってゴールを目指して取り組みます。行く前はお客さんのような感じですが、それを仕事にする感覚で行くと、違う視点で見ることができるようになります。幼稚園や小学校とのコラボによる取り組みでは、園児・児童が自分たちの想定と違う反応を示すことに「えっ?」と思うことがあり、相手に分かってもらえるようにすることの大切さに気づかせてもらっています。
生徒が自身の変化を理解し、消化できているかは別ですが、達成感や充実感、自己肯定感を持てるように変わってきます。受け入れてくれる大人が増えれば、子どもたちは必然的に自分で考え、行動するようになります。今後も、地域のご支援と活躍の場をいただけるとありがたいと思います。
伊藤徳仁さん
竹尾奏さん
─亀山はいい意味で田舎
伊藤さん:出身は津市ですが、職場に近いこともあり2年前から亀山に住んでいます。今回「カメトーク」に参加するにあたり、いろいろ調べると、亀山は治安もよく、買い物もどこでもでき、生活に必要なものがそろっていて、支援も充実していることなどが分かりました。情報はどんどん拾っていかないと、と思いつつ、行政にはもっと情報を検索しやすいようにしていただけるとありがたいなと思いました。
─外に出て分かった亀山の良さ
竹尾さん:現在、津の大学に通っています。以前は、津に憧れがありましたが、大学でいろんな人に会い、県外の友達が増えたことで、「新図書館いいね」、「人が優しいよね」、「なんか雰囲気がいいよね」など、地元の話題が出たとき、亀山の良さに気づきました。今回の「カメトーク」の参加者で、県外の大学に進学した人と話す機会があり、「外に出て分かる良さがあるよね」と同じ思いを共有しました。これから関わる人や若い人にも亀山の魅力を伝えられたらいいなと思っています。
─意見を言い合える機会をもっと設けてみては
伊藤さん:僕たち世代は行政との関わりが薄く、行政は遠い存在な感じがしています。今回、こういう場があったからこそ、参加者の皆さんから結構意見が出ました。みんな思っていることはいろいろあって、言いたいことがあったんだなと思いました。「言っても変わらんやん」という感覚があったり、若い自分の考えが正しいのかが分からなかったりして、あまり意見を言わない世代であるように思っていたので、こういう雰囲気で話ができる機会がもっとあれば、思いや意見を言いやすくなるのではと思います。
─ゆるい意見でも気軽に発言できる環境があれば
竹尾さん:図書館の「推し本」コーナーをよく見ます。オープンで堅苦しくない感じで「ちょっと意見を貼ってみて!」、「今、どんな気持ち?」というような、肩肘張らずに示すことができる場所を設けると、ちょっとゆるい感じの意見や思っていることも発言しやすいのではないかと思います。
問合先:政策推進課政策調整グループ
【電話】84-5123