- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県伊賀市
- 広報紙名 : 広報いが 2025年5月号
■中世城館・福地城跡
戦国時代の伊賀の地は、大名の権力が及ばない地域で、地侍や土豪たちが集団でさまざまなことを決定していました。
福地城跡は、伊賀市柘植(つげ)町にある北伊賀最大級の城館跡の一つで、室町時代から戦国時代にかけて、この地域の有力な土豪だった福地氏の居城でした。天正9(1581)年の織田氏の伊賀攻めの際には、福地氏は織田方に寝返ったことが江戸時代の地誌に記されています。
この城の特徴として、標高250mの丘陵頂上に築かれた四方を土塁で囲まれた主郭を中心に、周囲に堀や郭が配置され、虎口には伊賀の中世城館ではあまり見られない石垣も残っています。また、柱を立てるための礎石が見られる箇所があることから、建物があったことがわかります。今でも石垣や土塁、空堀などが良く残っており、伊賀の戦国時代を知る上で重要な城跡です。
問合せ:忍びの里伊賀甲賀忍者協議会事務局
・伊賀市観光振興課【電話】0595-22-9670
・甲賀市観光企画推進課【電話】0748-69-2190