子育て 子宮頸がん予防ワクチンについて

子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんです。初期には症状がほとんどないため、気付かずに進行していく特徴があります。
子宮頸がんのほとんどはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因です。HPVは主に性交渉によって感染し、女性だけではなく、男性でもかかる病気(肛門がんなど)の原因にもなります。
日本では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3,000人が亡くなっています。子宮頸がんの予防には、HPVの感染を防ぐ「予防接種」と、がんを早く見つけて治療するための「子宮頸がん検診」があります。

■予防接種の効果
現在、公費で受けられる子宮頸がん予防ワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス(R))、4価ワクチン(ガーダシル(R))、9価ワクチン(シルガード(R)9)の3種類で、それぞれ防ぐことができるHPV型(種類)が違います。令和5年度から開始された9価ワクチンは、すでに世界中の国と地域で承認され、子宮頸がんの原因となるHPV型の9割近くの感染を予防できます。

■予防接種のスケジュール
日本では小学6年生から高校1年生相当までの女子を対象に、2価・4価・9価ワクチンの定期接種が実施されています。原則3回接種ですが、9価ワクチンの1回目を15歳までに受ける場合は、2回接種で同程度の効果が得られます。接種間隔など、詳しくは厚生労働省ホームページをご覧ください。

■町での案内通知
町では、小学6年生相当(平成25年4月2日から平成26年4月1日生まれ)の女子へ、4月に案内通知・予診票・厚生労働省のリーフレットを郵送しました。公費での接種期限は高校1年生相当の年度の3月31日までです。高校1年生相当の年齢で接種を始める場合、ワクチンの3回接種を完了するまでには約6カ月かかるため、9月までに開始することを検討してください。なお、予診票を再発行する場合は、必ず母子健康手帳を持って、子ども家庭課までお越しください。

■予防接種の効果範囲

○予防接種の副反応
他のワクチン接種と同様に、接種後にさまざまな症状が出る可能性があります。注射の痛み・接種したところの腫れなど局所的なものや、接種後に頭痛・発熱などが起きることもあります。

問合せ:子ども家庭課こども家庭センター
【電話】86-2872