- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県紀宝町
- 広報紙名 : 広報きほう 令和7年8月号
■今月のテーマ
夏は熱中症以外にも危険が…
夏こそ多い!?「脳梗塞」
脳梗塞は、血圧が上昇しやすい冬に多い病気として知られていますが、むしろ、夏に多く発症することがわかっており、注意が必要です。脳梗塞には大きく分けて、脳塞栓症と脳血栓症という2つのタイプがあります。
脳塞栓症は、心臓付近の血栓が脳に運ばれて血管を詰まらせるのに対し、脳血栓症は、脳の血管の狭窄や血栓によって起こります。特に夏に多いのは脳血栓症で、高齢者だけでなく30~50代の比較的若い世代でも突然発症することがあり、注意が必要です。
◇脳梗塞の原因
夏に脳梗塞が起こりやすい主な原因は脱水です。汗をかくことで体内の水分が不足し、血液がドロドロになって血管が詰まりやすくなります。特に就寝中は脱水や血圧低下が起こりやすく、起床後に脳梗塞が発症しやすくなります。
また、夏場はアルコール類の摂取が増えがちで、飲酒も脱水を招くため注意が必要です。
◇夏の脳梗塞対策
脱水にならないために、こまめな水分補給が大切です。特に高齢者はのどの渇きを感じにくくなっているため、定期的な水分補給を心がけましょう。
就寝前には大量飲酒を避け、コップ1杯の水を飲みましょう。朝起きたときにコップ1杯の水を飲むことも脱水予防になります。
◇次の症状が急に起こったら、自己判断せず受診しましょう
(1)体の左右どちらかが動かせない、力が入らない
(2)体の左右どちらかがしびれる、感覚が鈍くなる
(3)ろれつが回らない、言葉が出てこない
(4)片方の目が見えない、視野が半分欠ける
(5)足もとがふらつく、立てなくなって倒れる
(6)めまいが起こる