スポーツ 国スポから世界へ -滋賀から飛び立つアスリートたち-

今回のインタビューは、「国スポから世界へ」をテーマに、本市開催競技に出場予定のトライアスロン・内田選手と、バレーボール・草野選手からお話を伺いました。

乾:お2人とも世界を舞台に戦われた経験があると聞いています。
草野:中学2年生の時にU16日本代表のイタリア遠征メンバーに選ばれ、ベストスパイカー賞を受賞しました。
内田:1年の内3か月ぐらいはイギリスを拠点にして練習や試合をしていますし、海外のレースでの優勝経験もあります。

北斗:海外選手との違いは何でしょう。
草野:技術は日本人の方があるけど、体格の差が一番大きな違いだなと感じました。
内田:草野さんも言われたように、体格の違いは大きいですね。ヨーロッパは自転車文化が根付いているので、バイクが強い選手が多いです。街中でウィリーしだす人が普通にいるので、はじめはびっくりしました(笑)

乾:お互い競技は違いますが、トップクラスのアスリートということで、聞いてみたいことはありますか。
草野:自分は団体競技なので、練習なども仲間としゃべりながらやっていますが、個人競技であるトライアスロンでは、どんな感じで練習しているんですか。
内田:個人で練習することが多いですが、同じトライアスロンの選手と合同で練習することもよくあります。ライバルでもありますが、その時は仲間と感じています。

乾:そう思えるのは内田さんの人柄もありそうですね!内田さんからは何かありますか。
内田:周りの選手と比べて、自分の強みはどんなところだと思いますか。
草野:チームメイトと比べて練習の量はあまり変わらないんですが、練習の質、一球一球に対してどれだけ考えているかという部分は、誰にも負けていないと思います。それによって一球に対して多くの選択肢を持てているのが強みだと思います。

乾:トライアスロンでも大事そうな要素ですね!
内田:そうですね、自分も練習メニューに対して、なぜ今これをするのかというのは常に意識しています。

乾:両競技の開催地である近江八幡市には、どんなイメージがありますか。
草野:最近は大会が近江八幡であることも多いので、よく来ています。後は、駅前に映画を見に来ますね。
内田:開催地が決まってからは、よく練習に来ています。ついこの前も宮ヶ浜で泳いでいたんですが、水がびっくりするほどきれいでしたね。それと藻が少なくて泳ぎやすかったです。

北斗:今回の国スポは、どんな大会になってほしいですか。
内田:トライアスロンは特に、市民の皆さんにさまざまな面で協力していただいてできる大会なので、やってよかったなと思ってもらえるような大会にしたいですね。

北斗:見た人が「自分も健康のためにスイム・バイク・ランのどれか1つだけでもやってみようかな」となったら最高ですね!草野さんはどうですか。
草野:滋賀県で全国規模の大会があるということがなかなかないので、うれしいですし、多くの人にバレーボールだけでなくスポーツの面白さが伝わる大会にしたいです。

北斗:たくさんのスポーツに触れるきっかけになる大会ですからね!
乾:お2人とも国スポ以降も競技を続けていかれると思います。今後の目標を教えてください。
草野:代表に選ばれたり、大きな試合に勝ったりというのは、目の前のことにしっかり取り組んでいる中で自然とついてくるものと思っているので、ここで終わりという目標は持っていないです。

北斗:到達点を決めてしまわないということですね。
内田:今っぽいですね。僕は明確に、2028年のロサンゼルスオリンピックに日本代表として出場することを目指して、さまざまなことに取り組んでいます。

乾:目標への考え方の違い、面白いですね。最後にお2人から、読者へのメッセージをお願いします。
内田:ぶっちぎりで優勝することを目標に、滋賀県代表としてかっこいい姿を見せるので、会場に見に来てもらえると嬉しいです。
草野:体育館で行われるバレーボールは、選手と観客の距離が近く、熱気も伝わりやすいと思うので、ぜひ会場で見てください。

北斗:お2人とも会場で見てほしいということで、思いが一致しましたね(笑)

インタビューをお受けいただき、ありがとうございました。皆さん、ぜひ会場へお越しいただき、お2人の雄姿をご覧ください。

◆内田玄大(うちだげんた)
滋賀県スポーツ協会(トライアスロン)
平成9年3月26日生まれ、高島市出身。
小学1年生から競泳に取り組み、200m自由形で全国中学競泳大会に出場。
高校から陸上を始め、800mで全国高校生陸上競技大会に出場。
関西大学入学をきっかけにトライアスロン競技を始める。

平成28年 U19日本代表に選出、日本学生トライアスロン選手権優勝
令和4年 ASTCポカラで海外試合初優勝
令和5年 かごしま国体優勝
令和6年 佐賀国スポ2位、日本トライアスロン選手権2位

◆草野烈(くさのれつ)
近江高校バレーボール部(2年)
平成20年4月3日生まれ、長浜市出身。
兄2人の影響で小学1年生からバレーボールを始める。
最高到達点343cmの高さから繰り出されるスパイクを武器に、2年生で近江高校のエースを務める。

令和5年 U16日本代表に選出
令和6年 全日本バレーボール高等学校選手権大会ベスト8、滋賀県春季総合体育大会優勝
令和7年 全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(インターハイ)ベスト8、同大会の優秀選手に選出