- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県草津市
- 広報紙名 : 広報くさつ 令和8年2月号
■風呂と日本人
筒井功 著
文藝春秋
日本のお風呂の歴史を紐(ひも)解いていくと、風呂というのは、もともと蒸し風呂、つまりサウナのことだったそうで、それを「石風呂」と呼んでいます。そしてお湯につかるのは「湯」といい、両者は異なるものでした。本書では、さまざまな文献も紹介されていて「東海道中膝栗毛」を読むと、五右衛門風呂は滋賀県の草津、大津から西のものだったと記されているそうです。また著者は、日本各地の石風呂の遺構を訪ね回った結果、それは朝鮮半島から伝来した外来の習俗だと考えます。そして石風呂の源流は、ユーラシア大陸北部にまでさかのぼる可能性があり、フィンランドのサウナやロシアのバーニャという蒸し風呂につながるかもしれないと、著者は語ります。そんな歴史に思いを馳せると、毎日入るお風呂に、なんだかロマンを感じます。
お問い合わせは、図書館・南草津図書館へ
