くらし はしかわ市長のだいすき!くさつ

■共食で おいしく 元気に
6月は食育月間です。食育とは、さまざまな経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人を育てるものです。
市では、健幸都市づくりの取り組みの一環として、クックパッド公式キッチン「草津・たび丸Kitchen」でのレシピの掲載や、昨年度には「食と運動プロジェクト」として、市内の飲食店での野菜が120g以上入った「ベジランチ・ベジディナー」の提供を行いました。また、学校給食での地場産物を使った献立、減塩給食の実施など、食育の推進に取り組んでいます。
昨年度は、市制施行70周年事業として、記念給食を実施しました。こどもたちが食の大切さを学び、市の農作物や農業に携わる方々に関心をもち、郷土愛を育めるよう、市立中学校の生徒に、草津市産の食材を使用したメニューを考えてもらいました。
各中学校では、メニューの考案にあたり出張授業などを行い、地元食材の特徴や栄養バランス、給食として提供する上でのポイントなどを学びました。採用されたメニューは「近江牛コロッケ」「愛彩菜ナムル」「ピリ辛豆乳麻婆豆腐」、ごはん、牛乳。さらには、市制施行70周年記念ロゴ入りの近江米ムースも添えられました。
私も草津小学校で、こどもたちと一緒に記念給食を味わいました。こどもたちが「おいしいね」と言い合いながら、もりもりと食べている姿を見て、ふと、コロナ禍での「黙食」を思い出し、みんなで幸せな思いを共有しながら、楽しく食事をいただくことの大切さを改めて感じました。
食育では「共食」も大切といわれています。「共食」とは、家族や友人と食卓を囲んで共に食べることです。コロナ禍では、イベント時の飲食ブースの出店はほとんどできませんでしたが、今年4月に開催した宿場まつりでは、たくさんのキッチンカーや飲食ブースが出店して、賑わいを見せました。今後も、飲食を楽しんでいただけるイベントなども多数開催いたしますので、ぜひご家族や友人と参加して、一緒に楽しんでいただければと思います。
食事は、生きていく上で必要不可欠なものですが、忙しい毎日の中でつい疎かになってしまうこともあるかと思います。この食育月間の機会に、ぜひご自身の食についてお考えいただければ幸いです。