くらし 消費生活センター情報 くらしのたより No.92

■借金の返済に困ったら
物価高や収入の不安定化を背景に、複数の借り入れを抱える多重債務に陥ってしまったという相談が増えています。キャッシュレス決済やスマートフォン一つで簡単にお金を借りられる手軽さから、返済能力を超えた利用が生活を圧迫するケースも少なくありません。特にクレジットカードのリボ払いは、毎月の支払い額が一定で安心に見えますが、手数料の負担が大きく、返済期間が長期化しやすい点に注意が必要です。
借金の整理には、「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」の4つの債務整理の方法があります。その人の収入や債務状況、今までの利用履歴によって整理する方法が変わります。
弁護士や司法書士に依頼する場合は、費用が必要になりますが、経済的に余裕がない人には、弁護士費用や司法書士費用などを国が立て替える民事法律扶助制度という制度があります。多重債務は決して他人事ではありません。安易な後払いや分割払いの裏側には、利息や手数料が伴うことを理解し、計画的な利用を心がけることが重要です。

問合せ:消費生活センター(生活支援相談課内)
【電話】582-1146【FAX】582-1138