- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県守山市
- 広報紙名 : 広報もりやま 令和7年6月15日号
しとしとと雨の降る音、どんよりと暗い空…その雰囲気が何だか怖くて、子どもの頃は雨の日が嫌いだった。雨の降る音を聞きながら、そんなことを思い出した
思い出されるのは、一昨年に亡くなった愛犬の姿だ。愛犬を家族に迎え入れたのは、私が小学校高学年の時の冬。それから11年の時を共に過ごした。愛犬は、唯一何も考えずに悩みを話せる存在だった
晴れの日は一緒に笑っていてくれたし、雨の日にはそっと寄り添ってくれた。雨の日が怖くなくなったのは愛犬のおかげだったと思う
愛おしいあの姿を思い出して少し寂しく、でも、とても心強く思う。私も誰かの怖さをぬぐい去れるような人になれるだろうか。愛犬といつかまた会える日に胸を張れるように生きたい。愛犬との思い出は私の人生のお守りだ。(ふ)