その他 〔映画〕うみが通り過ぎたあとに 製作決定!

甲賀市がめざす「新しい豊かさ」とは何か?を市民のみなさんと考えたい
甲賀市を舞台にした映画『うみが通り過ぎたあとに』の製作概要が決まり、6月23日に発表を行いました。
市長と製作陣の対談で語られた、この映画に込める思いをご紹介します。

◆物語のあらすじ
舞台は甲賀。かつて「かふか」と呼ばれ、そのずっとずっと昔には琵琶湖(うみ)があった場所。
この土地に生まれた主人公・小海(おうみ)は、自分の居場所を見つけられずにいたが、周りの人たちとの交流を通じ、少しずつ居場所を見いだす。やがて、自分を見守ってくれる人がいると気付いた小海は身体や言葉で自分のことを表現しはじめる―。
・ティザー予告編はこちら(本紙QRコードよりご覧ください。)

◆今後のスケジュール
・8月9日…オーディションandワークショップ(参加締切済) 出演者・配役決定
・9月…出演者稽古・セット制作・風景撮り・撮影(市民参加)
・令和8年3月20日…『甲賀映像祭2026~紡ぐ~』にて公開

◇詳細が決まり次第順次お知らせします!
その他、映画製作にかかるボランティアスタッフやエキストラを募集しています!ぜひ、一緒に映画を作りましょう!
詳しくは、Instagramをチェック!(甲賀ロケーション推進協議会)

◆対談 岩永市長×製作陣
◇テーマは甲賀市がめざす「新しい豊かさ」
市長 甲賀市が追求する「新しい豊かさ」の理念を多くの人に感じてもらえる映画を作ろうと、やまなみ工房さんに監修をお願いしました。自由な自己表現や多様な生き方を認め合えるような、やまなみ工房さんの世界観が、この理念に通じると考えたからです。

山下 今ここに住んでいる人がこれまでの歴史を辿り未来に繋げる、日常では見落としそうな市の魅力や人々の素晴らしさが共有できる、子どもたちも含め「ここに生まれて良かった、甲賀市が大好きだ」と再確認できる、そんな映画を作ろうと話を進めてきました。

野田 市内を見て回り、いろんな人や場所と巡り合う中、まち全体で子どもたちを見守っている印象を受けました。最初は感覚的なものでしたが、実際に出会った人の話し方や雰囲気、取り組みなどから確信に変わりました。

いしい 市内で出会った人たちには、皆、同じ気配が漂っていると感じました。家に帰り取材メモを見返した時、それが「水の気配」だと気付きました。かつてここにあった琵琶湖、それが残した古琵琶湖層。そこから焼物や産業が生まれ、おそらく地形もその時にでき、それらに根ざした文化や生活が生まれてきた―。その夜ふとタイトルが浮かび、一気に書き上げました。

◇多くの人に参加いただき、何かを感じてほしい
野田 物語とドキュメンタリーを織り交ぜ、美しい映像や音楽が合わさることで、ダイレクトに魅力が伝わるはずです。多くの市民の方と一緒に、楽しみながら映画を作りたいと思っています。

いしい 人それぞれに「かっこいいな」と感じてもらえる作品になると思っています。

山下 観る人が甲賀市の素敵さに気付いたり、再認識したり、友だちを遊びに呼びたくなる、そんな作品にしたいです。琵琶湖が通り過ぎたあとに自分たちが暮らしていると実感したら、普段何気なく見ている琵琶湖も、また見え方が違ってくるかもしれませんね。

市長 社会の状況が複雑になってきて心に余裕がなくなる時もあります。でも本来、人生はもっとカラフルで豊かなものであっていいはずです。特に若い世代のみなさんは、なんとなくそれを望み、求めて市外に出られる方も多く、寂しく思っています。この映画を通じ「市民の誇り」のようなものを、ぼんやり考えたり、「甲賀市って良いやん!」と感じてほしいです。

◆製作体制
監督:野田 亮(のだ りょう)
原作:いしい しんじ
監修:山下 完和(やました まさと)(やまなみ工房)
音楽:大友 良英(おおとも よしひで)
振付:なかむら くるみ
撮影:大西 力(おおにし ちから)
出演:市民のみなさんandスペシャルゲスト
企画:甲賀市

・詳しいプロフィールはこちら(本紙QRコードよりご覧ください。)

問合せ:政策推進課 政策推進係
【電話】69-2105【FAX】63-4554