健康 《特集》竜王町国保歯科診療所から ~生涯を通じた歯と口の健康づくりが大切です~(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県竜王町
- 広報紙名 : 広報りゅうおう 令和7年6月号
■6月4日~10日は歯と口の健康週間
歯と口の健康づくりは、生涯にわたって健康で快適な生活を送るためにとても大切です。むし歯や歯周病など、口のトラブルが全身の健康に影響を与える可能性があるため、こどもの頃からむし歯予防、成人期には歯周病ケアなど年代に応じた予防に取り組むことが重要です。予防には自分と家族で行う、年代ごとに適切な「セルフケア」だけでなく、歯科医師や歯科衛生士による「プロフェッショナルケア」を取り入れましょう。かかりつけ歯科医を持って定期的に検診を受けましょう。
6月4日から10日は「歯と口の健康週間」です。この機会に、歯と口の健康に関する正しい知識を持ち、歯科疾患予防の適切な習慣を身に付け、いつまでも健康な歯を維持し、自分らしく幸せな生活を送りましょう。
■妊娠期
▽家族みんながお口の中をきれいにして赤ちゃんを迎える準備をしよう
妊娠中はホルモンバランスの変動で歯周病菌が繁殖しやすい環境になります。
・つわりで歯ブラシを口に入れられないときは洗口剤などを使用しましょう。
・安定期には歯科検診を受けましょう。
・赤ちゃんの丈夫な歯を作るため栄養バランスの良い食事を取りましょう。
■乳幼児期
▽むし歯予防と「歯並び育て」は0歳から
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中は無菌状態です。周囲の人の、歯や口に対する意識や関心度が、こどもの健やかな成長に大きく影響します。乳幼児期の生活習慣は、学童期、思春期へと継続していくため、この時期は大変重要な時期です。
竜王町では、0歳から歯の健康づくりのサポートを行っています。保健センターで乳幼児健診を受けていただくときに、歯科健診や歯科指導を丁寧に行っています。
・おやつは1歳を過ぎてから。甘いおやつは控えよう。だらだら食べることはダメだよ!
・のどが渇いたときはお茶を飲もう!(竜王チャチャチャ運動)
・フッ素入り歯磨き剤を使おう。仕上げ磨きも忘れずに!
・かむ力をつける食事を意識しよう!
・歯並びに影響するので良い姿勢で食事をしよう!
■学童期
▽フッ素洗口でむし歯のない強い歯に
小学校に入学する頃は、乳歯から永久歯へと「歯の交換期」を迎える大切な時期です。
6歳頃から永久歯に生えかわりはじめ、15歳頃までに28本の永久歯が生えそろいます。生えたての2年ぐらいの間はまだ未成熟で、酸に対する抵抗力が弱くむし歯になりやすい状態なので注意が必要です。
竜王町では、平成12年度から各園・小中学校(5歳児~中学3年生)で「フッ素洗口」を実施しています。あわせて、学年に応じた歯科保健指導を実施し、むし歯予防の効果を高めています。その効果によって、竜王町のこどもたちのむし歯は激減し、平成17年から18年連続で中学1年生では県内で1番、むし歯数が少なくなっています。
▽学童期のむし歯予防
むし歯は食生活習慣病です。
いくら歯磨きをしていてもだらだらと甘いものを食べたり飲んだりしているとむし歯になります。おやつは1日1回時間を決めて食べるようにしましょう。
のどが渇いたらお茶を飲む習慣(竜王チャチャチャ運動)をつけるようにしてください。夏場の熱中症予防に、多くの糖分が含まれたスポーツドリンクばかり飲んでいるとむし歯になります。熱中症予防の基本は、睡眠をしっかりとること、朝ご飯をしっかり食べること、こまめにお茶や水を飲み、休息することです。
食べ物、飲み物に気をつけてむし歯予防に取り組みましょう。