- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県竜王町
- 広報紙名 : 広報りゅうおう 令和7年6月号
■成人期
▽歯周病ケアは20代のうちから
成人期は、多忙になり生活が不規則になってきます。自分の歯や口への興味が薄れ、口腔ケアは後回しになりがちです。
成人が歯を失う原因の多くが歯周病です。歯周病対策は早くからのケアが大切です。歯周病になると、歯ぐきの腫れ、出血、口臭がきつくなり、重度になると、歯が抜ける場合もあります。また、糖尿病・心疾患・脳梗塞など全身の健康に悪影響をおよぼす恐れがある重大な病気です。
・歯周病ケアは20代のうちから始めよう。
・毎日の歯みがきで、きちんと歯垢を落としましょう。就寝前はとくに時間をかけて念入りに。
・デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を使いましょう。
▽かかりつけ歯科医を持ち定期的に検診を
自分で行うセルフケアも大切ですが、歯科医院で行うプロフェッショナルケアと両輪で進めることが効果的です。かかりつけ歯科医を持つことで、
(1)歯の健康を保てる
(2)気軽に相談できる
(3)的確なアドバイスが得られる
などのメリットがあります。
さらに、かかりつけ歯科医は安全・安心な歯科医療の提供や、医療・介護に係る幅広い知識と見識を備え、地域住民の生涯にわたる口腔機能の維持・向上をめざし、地域医療の一翼を担う者としてその責任を果たしています。定期的に歯科医院を受診し、口のトラブルを未然に防ぎましょう。
[町内歯科医院]
金谷歯科医院(山之上4599)【電話】0748-57-8287
加納歯科医院(山面35-158)【電話】0748-58-2567
コウ歯科クリニック(小口1658-1)【電話】0748-26-5588
平田歯科医院(山之上3456)【電話】0748-57-0600
竜王町国保歯科診療所(綾戸239-1)【電話】0748-57-1133
■高齢期
▽オーラルフレイル予防を
固いものが食べにくい・むせる・口が渇く・滑舌が悪くなったなど、口の機能の低下をオーラルフレイルといいます。オーラルフレイルを放置しておくと食欲低下・低栄養からフレイル(虚弱)につながり、筋肉量が低下し転倒や寝たきりのリスクが高まり、要介護状態になりやすくなります。
・よくかんで食べましょう。
・口の体操も行いましょう。
・歯を失ってしまったら義歯を使うなどしましょう。
※歯が抜けたままにしておくと、かむ力が低下し認知症のリスクが上がります。
・残っている歯と義歯の、毎日のケアを正しく行いましょう。
▽歯科医院に行けない人は
かかりつけ歯科医を持つことが大切ですが、身体的な事情で歯科医院に行くことができない人もいます。
竜王町では、高齢者施設、在宅への訪問診療や、要介護認定者への個別訪問事業を実施しています。
■出前講座を利用しよう
竜王町では、自治会や老人クラブなどに歯科医師や歯科衛生士がお伺いし、「歯と口腔の健康」について出前講座を実施しています。歯と口腔の知識を深めてもらうとともに、口腔機能維持向上のためのトレーニングも実施します。お申し込み、お問い合わせは、竜王町国保歯科診療所まで。
【電話】57-1133
■竜王町個別訪問歯科指導事業(料金無料)
竜王町では、要介護認定を受けられた在宅療養高齢者を対象に、口腔機能の維持・向上、誤嚥性肺炎予防について啓発し、要介護者の生活の質を豊かにすることを目的に、個別訪問歯科指導を実施しています。
内容:希望者のご自宅を訪問し、個別訪問歯科指導(口腔内チェック、口腔内清掃、口腔清掃・健口体操などの指導)を行います。
※口腔状況について、担当ケアマネジャーに口腔情報提供書により情報提供します。
問合せ:竜王町国保歯科診療所
【電話】57-1133
■今月の表紙
親のわたしたちはむし歯がありましたが、こどもたちにはむし歯を作らせないぞ!という思いでこれまで取り組んできました。小学校に入るまでは仕上げ磨きをし、学校ではフッ素洗口、半年に1回は国保歯科診療所でフッ素塗布をしてもらっています。飲み物もお茶にして、日頃からむし歯にならないよう気をつけています。おかげで4人兄弟姉妹は生まれてからずっとむし歯ゼロ。これからも健康な歯で元気に過ごしてほしいです。
(家族みんなでオーラルケアに取り組まれている島村さん一家)