- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県愛荘町
- 広報紙名 : 広報あいしょう 2025年12月号
未来を拓く意欲に満ちた「愛荘っ子」の育成を目指して
令和7年度愛荘町全国学力・学習状況調査 調査結果から見る本町の子どもの姿
■調査の目的
本調査は、個人の評価ではなく、教育の成果と課題を多面的に把握・分析し、指導や施策の改善に生かすことを目的に実施されています。
本調査で測れるのは学力の一部であり、学校教育全体を示すものではありませんが、調査結果を検証し、子どもたちのより良い学びの実現に向けて、家庭や地域と連携して教育の改善に取り組んでまいります。
■学力による調査結果より
令和7年度より、教科に関する調査にオンライン方式(CBT)が導入されました。今年度は、中学校理科で実施され、結果は、IRTスコア*で示されます。

*IRTスコア
IRT*に基づいて各設問の正誤パターンの状況から学力を推定し、500を基準にした得点で示すもの。
*IRT(Item Response Theory/項目反応理論)
児童生徒の正答・誤答が、問題の特性(難易度、測定精度)によるのか、児童生徒の学力によるのかを区別して分析し、児童生徒の学力スコアを推定する統計理論
■国語
・必要な情報を見つけて書き方を工夫する力は身についていますが、資料や図表を関連付けて情報を整理する力に課題があります。
・内容の整理と意図の明確化はできていますが、読み手を意識した文章構成には課題があります。
■算数・数学
・表や計算の理解はできていますが、考察を深めて数や言葉で表現する力には課題があります。
・計算や知識の理解は良好ですが、数学的に考察し説明する力には課題があります。
■理科
・「生命」に関する知識・技能は定着していますが、条件を工夫して問題を解決・表現する力には課題があります。
・生命の働きに関する知識は定着していますが、疑問をもとに問いを立てて表現する力には課題があります。
小学校国語科では、記述式問題の正答率が全国平均を上回り、子どもたちの表現力が着実に育っています。無解答率も大きく下回り、最後まで取り組む姿勢が定着してきました。
・今後も、「振り返り」などの活動を通して、書く力をさらに高めていきます。
・ICTを効果的に活用し、一人ひとりに合った学びや自分のペースで深められる学びを充実させます。
・さらに、基礎・基本の定着や基礎的読解力(文章に書かれた内容を正確に理解し、解釈する力)の育成に力を入れていきます。
■児童生徒質問紙より
これからも、子どもたちが安心して過ごし、1人ひとりが自らの力を発揮できる学校づくりに努めます。

■自尊感情*を育む取組を継続して行います
*自尊感情
長所も短所も含め、自分自身がかけがえのない価値ある存在だと感じ、ありのままの自分を肯定的に受け入れる感覚です。
★自尊感情が育つとどうなる?
自分のことを「大切な存在」と思える気持ちがあると、
・失敗をおそれずにチャレンジする意欲が高まります。
・人間関係が円滑になります。
・学力向上にもつながります。
これからも、学校・園・家庭・地域において、一人ひとりを「認める、励ます」自尊感情育成の取組の充実を図っていきます。
