- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県愛荘町
- 広報紙名 : 広報あいしょう 2025年12月号
■自律的な子どもの育成を目指して
次代を担う子どもたちが、環境の変化が激しく、予測困難な時代を力強く生き抜いていくためには、自分で考えて行動する力が大切になります。
学校では「自律した学び」を目指して、子どもたちが自分で考え、判断し、選び、行動する力
=自己調整力の育成に力を入れています。
各校の取組により、
「自分で学び方を考え、工夫すること」「課題解決に向けて、自分で考え、自分から取り組むこと」「学習した内容について、分かった点や、よく分からなかった点を見直し、次の学習につなげること」
などの力が身についてきています。
▽自己調整力とは
「自分で目標を決めて、それに向かって考えたり行動したりしながら、うまくいっているかを振り返り、必要であればやり方を変えていく力」のことです。
学習においても、生活においても重要であり、目標達成や問題解決、成長のために欠かせない力です。
■自己選択学習/目的をもって、自ら学ぶ
「自分の得意を伸ばす」「苦手をなくす」などのめあてに向けて、自分に合った学習内容と学習方法を自ら選択し、計画をして学習を進めています。
同じ教室の中でも、タブレットで問題を解く姿もあれば、タブレットで調べて、ノートにまとめる姿、ドリルの問題をノートに書き写して解く姿もあります
■自治の時間/自分たちの学校のことについて自分たちで考える
よりよい学校にしていくために、自ら計画し、準備をし、実行することで自治の力を高めています。
■自ら学び続ける子どもの育成を大切にします
子ども自らが自律した学びを実現、継続していけるように、各校は子どもたちが自分で考え、行動する経験を大切にする特別活動などを通して、「自分たちが主役」であることを実感し、自律した学びの力=自己調整力を育んでいきます。

■保護者調査より
令和6年度に実施された「保護者に対する調査」の結果から、前回の令和3年度より、勉強時間が短くなり、テレビゲーム・スマートフォンの使用時間が増加していること、それらの使用時間が長いと学力のスコアが低い傾向があることが分かりました。さらに、保護者の使用時間が長いと、子どもの使用時間もそれぞれ長いことも明らかになりました。
また、保護者が子どもと勉強の話をすると、子どもの勉強の時間は長くなり、学力のスコアも高い傾向があります。
■楽(らく)読書 活(かつ)メディア~本の楽しさを広げ、メディアとの上手な付き合い方を育てるために~
読書は、子どもたちの想像力や言葉の力を育て、学びの土台となります。
「まちじゅう読書」や学校での取組は、図書指導員との連携や読み聞かせなどを通して、子どもたちに本の楽しさや魅力を伝える活動を充実させていきます。
ICT機器を活用した学びが進む一方で、スマートフォンの長時間使用が課題です。これまで同様に、毎週水曜日を「ノーメディアデー」として、読書や家族との時間を大切にし、子どもたちが自分の時間を主体的に使える力を育てていきます。
■愛荘町における重点の取組 未来を拓く愛荘16年教育
▽基礎的読解力を育成する取組
★「紙」と「デジタル」の“いいとこ取り”で学びをもっと豊かにしていきます。
★言語活動を充実させ、引き続き授業改善を進めます。
・ICT活用とこれまでの「書く」活動を両立させながら、協働的な学びと個別最適な学びを充実させていきます。
・教員の研修を充実させ、子どもたちが学ぶ楽しさを実感できる主体的な学びにつながる授業づくりを進めていきます。
▽しなやかでたくましい心身を育む取組
★「自尊感情」と「自己調整力」のさらなる育成と自律した学びの確立に努めます。
★キャリア教育*のさらなる充実を図ります。
・子どもたちが将来の夢や目標に向かって進めるよう、幼児期からのキャリア教育を充実させていきます。体験・出会い・交流を通して、自分と向き合い、進路を自ら考えられる力を育てていきます。
▽自律の力を育む取組
★「楽読書・活メディア」による学びの環境づくりを行います。
*キャリア教育
子どもが将来「自立して社会で生きていく力」を育むための教育です。一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発展を促す教育です。
