くらし もしもの大災害に備え市総合防災訓練を実施

市は8月31日、上杉町の総合運動公園で総合防災訓練を行いました。訓練は、台風による豪雨と上林川断層を震源とする大地震が同時に発生する複合災害を想定。54団体約700人が参加し、それぞれの対応や連携を確認しました。

■はしご自動車が登場
訓練は午前9時に開始し、情報伝達やシェイクアウト訓練、避難所設営・運営訓練などを実施。4月から舞鶴市と共同で運用している「はしご自動車」で倒壊建物からの負傷者救出や大規模火災を想定した一斉放水も行いました。
また国や府の関係機関に加え、地域住民も訓練に参加。中筋地区自治会連合会や中筋小学校の児童らが避難訓練に取り組み、災害時の対応を確認しました。
会場では、能登半島地震を受けて整備した簡易トイレをはじめ、避難所に備蓄している資機材を展示。市消防本部による救急フェアも同時開催しました。全国で災害や事故が多く発生しています。日頃から自分の命を守るため、訓練などを通じて、防災意識を高め、災害に備えましょう。

■シェイクアウト訓練
地震発生を想定し、事前に決められた日時に一斉に行う防災訓練のこと。参加者は/姿勢を低く保つ/頭を守る/動かない―の身を守る3つの基本動作を実践します。防災意識を高め、地震時に落ち着いて行動できることを目的としています。
(提供:日本シェイクアウト提唱会議)

■かまどを活用し炊き出し訓練を実施
炊き出し訓練では、200食分のカレーを調理し、温かい状態で参加者に提供。災害発生時に避難生活を余儀なくされた際、避難者の命と健康を守るため、安全で衛生に配慮した炊き出しができるよう、作業体制を確認しました。

■参加者の声
◇太田淳さん(大島町)
消火栓を使った放水訓練に参加しました。もしものときのために、消火器具は正しく使えるよう備えておく必要があると実感。今年は自治会で消火訓練を実施するので、参考になりました。

◇矢野賢さん 佑星くん 美月ちゃん(本町七丁目)
AEDの使用方法について実演講習を受けました。職場では大人を対象とした講習は受けたことがありますが、子ども向けは今回が初めてです。有事の際に役立てたいと思います。
パトカーや救急車が一度に走り出したところがかっこよかった!