- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府宇治市
- 広報紙名 : 宇治市政だより 広報うじ 令和7年5月15日号
■01 [お茶][歴史]宇治史探検(172)
知る人ぞ知る宇治の豆知識をお話しします。
◇清野さんと謎の孔雀(くじゃく)塔
文化14(1817)年6月13日、出羽国(現在の山形県)の城下町、鶴岡の豪商の妻、三井清野さんが宇治・平等院を訪れます。(金森敦子『゛きよのさん゛と歩く江戸六百里』より)
十四日よりまさのあふぎのしは、くちやくとふニ参り、それより恵心院…
清野さんが平等院を訪れた際に記したこの文章を、金森氏は「頼政の扇の芝、孔雀塔に参り」と訳しますが、著書の解説の中では孔雀塔には触れずに、平等院の境内案内に終始しています。
さて、この「孔雀塔」ですが、同時代の紀行文や『都名所図会』などの地誌類を見ても、このような名の塔は平等院内には見当たりません。これは鳳凰堂のことではないでしょうか。孔雀が実在するのに対し、鳳凰は想像上の生き物、というのは現代人の感覚です。しかし、孔雀を見る機会がまれであった、江戸時代の人びとにとってはどちらも同じ事。おそらく清野さんは「鳳凰堂」と聞いたのを、宿屋に落ち着いて道中日記を書く段になって混乱し「くちやくとふ(孔雀堂)」と記してしまう。それに金森氏は「孔雀塔」と漢字を当ててしまったのかもしれません。
問合せ:歴史資料館
【電話】39・9260
■02 こんなときどうする?
◇投資のプロを装う情報発信にご注意!
Q:投資のサポートをするという業者をSNSで友だち登録した。サポート料として次々と請求があり、SNSで指示されるまま振り込んだが、特にサポートなどはなく、連絡が取れなくなった。連絡手段はSNSしかないが、返金してもらえるか。
A:被害の回復は非常に困難です。インターネット上で投資のプロを装って情報発信されている内容を鵜のみにしないようにしてください。相場の動きは誰にも予測できず、必ず儲かるという夢のような話はありません。
投資に興味を持つ人が増え、初心者を狙った投資詐欺が後を絶ちません。料金の請求や支払指示など含めて全ての連絡がSNSでしかない場合は怪しいです。少しでもおかしいと思ったら、迷わず消費生活センターへ相談してください。
振り込み先に個人名義の口座を指定することはありません。詐欺の可能性が高いため、絶対に振り込まないでください。
■03 聴覚障害者の視覚情報でもあるピクトグラム「非常口マーク」
よく映画館や商業施設で目にする「非常口マーク」のピクトグラムは世界中で使用されていますが、1964年東京オリンピックを契機に広まりました。このマークの非常口に駆け込んでいる人にも「ピクトさん」という名前がついています。
この「非常口マーク」は白地と緑地の2種類があり、それぞれ意味があります。
・「通路誘導灯」という名称で、非常口までの道筋を示します。
・「避難口誘導灯」という名称で、非常口を示しています。
ピクトグラムは、防災に関するものもあります。
・避難場所
・避難所
・津波避難所
・津波避難ビル
いつ、どこで、どんな災害に合うかわかりません。いざという時に対応できるように、正しい意味を知っておくと安心です。
※詳しくは本紙またはPDF版をご覧ください。
問合せ:障害福祉課
【電話】21-0419【FAX】22-7117