- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府宇治市
- 広報紙名 : 宇治市政だより 広報うじ 令和7年6月1日号
■対談 宇治市長 松村 淳子(まつむら あつこ)×フィギュアスケーター 島田 麻央(しまだ まお)選手
令和7年3月に宇治市スポーツ賞栄誉賞を受賞され、フィギュアスケート選手として世界で活躍されている、島田麻央選手と松村市長の対談を行いました。「努力を継続することの大切さ」や今後の抱負などについてお話していただきました。
▽プロフィール
島田 麻央(しまだ まお)選手
平成20年生まれ。
大久保小学校→広野中学校→中京大学附属中京高等学校 在学。木下グループ所属。
濱田コーチの指導を受けるため東京都から宇治市に転入。宇治市スポーツ賞栄誉賞受賞。
◆スケートを始めたきっかけ
松村市長(以下、市長)：島田選手は、ISU世界ジュニアフィギュアスケート選手権大会2025で優勝され、男女シングルを通じて大会史上初の3連覇を成し遂げられました。今日は島田選手の素顔に迫りながら、お話を伺っていきたいと思います。
フィギュアスケートを始めたきっかけを教えてください。
島田麻央さん(以下、島田)：母が浅田真央さんを好きで、名前もそうですが、5歳頃にスケートリンクに連れていってくれました。次第にスケートを滑るのが好きになり、フィギュアスケートを始めました。
市長：スケート靴は普通の靴と異なり、足の置き方によっては転んだりすると思いますが、スケートを始めるにあたって怖さはなかったのでしょうか。
島田：小さい頃のことなのではっきりとは覚えていませんが、これまでスケートを怖いと思ったことはないんです。
市長：すごいですね。では、将来的にスケーターとしてやっていくと決めたのはいつ頃か覚えていらっしゃいますか。
島田：6、7歳頃から先生に習い始め、どんどん試合にも出てみたいという思いが芽生え、もっと上を目指したいと思うようになりました。
市長：スケートのために宇治に来られたとお聞きしました。いつ頃来られたのですか。
島田：本気でフィギュアスケートをするために、木下アカデミーで練習したいという思いが強くなり、家族にお願いして小学校5年生の時に宇治に来ました。
市長：本格的に練習をスタートされたんですね。学校も忙しくなる時期だったと思いますが、1日の練習量はどのぐらいでしたか。
島田：氷上での練習は3時間半ぐらい、後はトレーニングやバレエをやっていました。そういった練習のおかげで出来ることが増えていくので、氷上以外での練習が多くなりました。
市長：宇治に来られたことで、練習内容も変化したんですね。ちなみに宇治の印象はどうでしたか。
島田：自然も豊かで、空気がすごくきれいな感じがします。食べ物で言うと、東京では食べなかった抹茶を食べるようになり、抹茶がおいしいものだと感じました。
◆スケートの魅力
市長：島田選手にとってスケートの魅力は何でしょう。
島田：努力をする事に限界がないところです。どれだけすごい選手でも、もっと上を目指すための技を突き詰めています。本当に限界がないところが、フィギュアスケートのいいところかなと思います。
市長：努力を積み重ねることで、技術を一つひとつ身につけられ、大きな舞台でその成果を見せることが出来るんですね。
島田：そうです。努力をしないと絶対に出来るようにはならないです。また、習得した技を試合で決めるのも違った難しさがあり、しっかり練習をしないといけません。努力を怠ると自分のしたい表現をする事は絶対に出来ないと思います。
市長：そういったスケートへの向き合い方からして自分の性格はどんな感じだと思われますか。
島田：昔から負けず嫌いな性格だと思っていましたが、試合に出るようになって、やっぱり負けたくない、頑張りたいという気持ちがますます強くなりました。
◆今後の抱負
市長：島田選手は夢に向かって勉強とスポーツとの両立に励まれているわけですが、島田選手を追いかけていく世代、中学生や小学生の子たちに、スポーツをする際のアドバイスはありますか。
島田：「私は出来ないから」と諦めるのではなく、まずは挑戦することが大切です。誰もが最初から出来るわけではないので、どんどん練習して、出来るようになってほしいと思います。
市長：何事にも「挑戦」が大事ということですね。島田選手も今後も世界に挑んでいただき、宇治からオリンピック選手がさらに誕生してもらえたらと願っています。
最後に、島田選手のこれからの抱負を伺ってもいいですか。
島田：将来的な目標はシニアに上がってから、オリンピックや世界選手権に出て、結果を残すことです。来シーズンの目標は、今出場出来るJGPF・世界ジュニアで優勝をすることです。そのために、ジャンプを安定させることや、スケーティング・表現面でシニアに負けないくらいの力を身につけていきたいです。
市長：頑張ってください、応援しています。今日はありがとうございました。
島田：ありがとうございました。
問合せ：文化スポーツ課
【電話】20-8759