- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府京田辺市
- 広報紙名 : ほっと京たなべ 令和8年1月号(No.956)
利用者の減少や運転士不足によって、路線バスの廃線や減便が全国的な課題となっています。本市でも、近い将来路線バスの維持が困難な地域が出てくると予想され、持続可能な地域公共交通の在り方を研究しています。今号では、新たな交通サービスの可能性を探ります。
〔北部エリアで実証実験〕
市は、特に路線バスの利用が少ない北部エリアで、国の補助金を活用したAIオンデマンド交通「京田辺スマートモビリティ(たなモビ)」の実証運行を昨年11月からスタートしています。利用頻度が高く好評であれば、今後、他の地域にも拡大する予定です。路線バスに変わる新たな交通サービスになるかもしれません。
問合せ先:計画交通課
【電話】63・1219
■AIオンデマンド交通とは?
路線バスとタクシーの中間のような新しい交通手段で、下記のような特徴を持っています。
◇特徴1 予約があれば運行する
〔一週間前から直前予約まで可〕
電話やウェブ、スマートフォンのアプリから予約ができます(車両の空きなどに応じて、すぐの予約も可)。利用者がいる時だけ運行する効率の良い交通手段です。
◇特徴2 乗降場所が決まっている
〔サインスタンドや掲示物が目印〕
エリア内には、57地点の乗降ポイントがあります。集落間の移動もできますが、基本的には、集落と鉄道駅(JR松井山手駅・大住駅)を結ぶ横の移動を想定しています。
◇特徴3 利用者が乗り合う
〔専用のナビには最適ルートが表示〕
運行車両はワゴン車のジャンボタクシーで9人まで乗車できます。利用中に他の予約が入ると許容する時間内でルートを迂回し、予約客の元に向かいます。AI(人工知能)により、複数人を乗降させながら最適ルートで目的地に向かいます。
◇特徴4 運賃は実証実験のため一律100円
実証実験にはたくさんの利用が重要であるため、距離や時間に関係なく運賃は一律100円です(未就学児は無料)。下車時に現金か交通系ICカードで支払います。
■同志社大学の学生がたなモビを体験
市の持続可能なまちづくりに向けたモビリティサービスの調査研究を行っている同志社大学政策学部の安達ゼミ。11月12日、岡村・三野区の公民館で、市が行うたなモビの説明会を学生がサポート。その後、たなモビに試乗しました。
~車内はゆったりと快適♪~
※職場体験中の中学生も同乗
◇「たなモビ」を利用してみよう!
北部地域で2月10日まで
期間:2月10日(火)まで(12月29日(月)~1月3日(土)は除く)
時間:午前9時~午後6時
場所:市北部。57カ所の乗降ポイントがあります。
費用:1回100円。未就学児は無料です。
申込方法:次のいずれかの方法で会員登録した上で予約してください。詳しくは、市ホームページ(本紙の二次元コード参照)を確認してください。
・専用アプリをインストール
・専用ウェブにアクセス
・コールセンター(【電話】0570-02-3353)へ電話
問合せ先:計画交通課
【電話】63-1219
■〔INTERVIEW〕「たなモビ」体験を終えて
試乗を終えた大学生3人に、「たなモビ」について話を伺いました。
◇「たなモビ」の感想は?
・すごく良い制度だと思います。路線バスと違い好きな時間に乗れるにも関わらず、安価で定額という分かりやすい料金設定に魅力を感じました。また、直前まで予約できる点が良いですね。車内はゆったりしていて快適な上、プロドライバーの運転なので安心して気持ちよく乗車できました。
・路線バスのように乗客がいなくても運行しなければならないわけでなく、予約状況に応じた人員配置のみで実施できるため、運転士不足の課題解決にもつながりそうですね。CO2の排出も抑制できて地球にも優しいイメージです。
・乗降ポイントがバス停より多く、自宅近くから利用できるので、高齢者にはうれしいですね。
◇居住地域にあったら利用しますか?
・学生は、運転免許があれば車やバイク、なければ自転車で移動する人が多いのではないでしょうか。運行時間が午前9時から午後6時までなので、1限目の授業には間に合わないし、晩ご飯を食べて帰宅する時間には利用できないので、学生のニーズには合わないかもしれません。運行時間が拡大されれば、学生の利用も増えるのではないでしょうか。
・私は車も自転車もないので、どんどん利用すると思います。
・元気な時は自転車を使いますが、体調が悪い時や雨の日は利用したいと思います。
◇「たなモビ」に関するこれまでの取り組みを教えてください
・市内のイベントでブースを出展し、来場者に「たなモビ」の説明や利用を呼び掛けたり、モニター募集やアンケート調査の協力を依頼したりしました。
・たなフェスでは、関係者が集まって開始式を行いましたが、たくさんの報道機関が来ていて緊張しました。後日、新聞で記事になったのを目にして、しっかりとPRできたと実感が湧きました。
こどもの習い事の送迎にも使いたいとの声もありました。
スマホ予約は難しいという高齢者に電話予約もできることを説明すると、前向きに検討してくれました。
■「たなモビ」開始式 昨年11月2日、たなフェス会場
市長、運行事業者の山城ヤサカ交通(株)、連携協定を結ぶ日産自動車(株)の出資企業のMoplus(モプラス)(株)、同志社大学の関係者が集まり、「たなモビ」開始を宣言しました。
