くらし 《特集》特産を支える 新規就農者の挑戦と直売所の魅力(3)

■魅力いっぱい　生産者の顔が見える農産物直売所　旬の新鮮野菜がずらり
◆JAにこにこ市
農産物直売所は、新鮮でおいしい地元の恵みが集まる場所です。ここでは、農家が心を込めて育てた野菜や果物、手作りの加工品などが並びます。直売所の魅力は、何と言ってもその新鮮さ。収穫したばかりの旬の食材を直接手に入れることができるため、味わいも格別です。
また、地元農家やスタッフと気軽に交流しながら、農産物の特徴やお薦め品、調理法などを教えてもらえるのもうれしいポイントです。さらに、地元産を購入することで、地域経済の活性化や農業振興にも貢献できます。新鮮で安心な食材を手に入れながら、地域とのつながりを感じることができる農産物直売所。ぜひ一度足を運んで、その魅力を体験してみてください。

◇店舗Information
出荷農家178人が登録するJA京都やましろ直営店です。季節ごとの新鮮な野菜が彩りよく並んでいるほか、手作り菓子パンや京都府産小麦を使った食パンなどの加工品も販売しています。
毎月25日は「にこにこDAY」です。ぜひ、お越しください。
住所：三山木中央四丁目4-7(駐車場あり)
営業時間：午前9時30分～午後4時(年中無休)

問合せ先：【電話】63-6677

◆普賢寺ふれあいの駅
大御堂観音寺の近く、普賢寺川のほとりにある「普賢寺ふれあいの駅」は、市内最大規模の農産物直売所です。春は菜の花や桜が咲き誇り、夏は駅で夏祭り、秋は紅葉や観音寺ライトアップのイベントなど、四季折々の魅力が詰まった地域にあり、訪れるたびに新しい楽しみ方が見つかります。
取り扱っている商品の種類はとても多く、野菜やお茶、花、蜂蜜のほか、地元産の味噌や寿司、漬け物などの加工品や雑貨など約300点が並んでいます。店内を見て回るだけでもわくわくします。
さらに、週末にはマルシェやキッチンカーが並ぶイベントも数多く開かれていて、直売所という枠を超えて、にぎわいや活気を生み出す人々の交流拠点として、多くの人に愛されています。また、国際自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン京都ステージ」のコースの起点でもあることから、週末には多くのサイクリストが訪れ、駅で「ひとやすみ」する姿が多く見られます。
・生産者が自ら持ち込んだ数々の野菜や花などが並びます。商品を木箱やざるに入れたり、黒板にチョークで文字を書いたりすることで、温もりのある空間を演出しています。

◇地域の力で彩る
地域の人が持ち寄った桜とモクレン・ミモザのリース。
花壇の花は地域の人が植えてくれました。

◇人気の加工品
・京田辺産100%の抹茶とほうじ茶フローズン
・抹茶大福
・まき寿司・ばら寿司
・普賢寺米を使ったおむすび

■〔Interview〕地域の力が高める店の魅力
普賢寺ふれあいの駅
駅長　山下明子さん
スタッフ　和田真夕さん
普賢寺ふれあいの駅でスタッフとして6年勤務し、主に広報やイベント企画を担当する和田さんに話を伺いました。

◇仕事内容は
朝、出勤してきて店内を見て回り、「おいしそう」と感じた野菜や果物、旬の初物を中心に写真を撮り、公式インスタグラムで発信しています。投稿を見て、京都市内など遠方から訪れる方もいて、自分の発信が誘客につながるとうれしいです。また、イベントでは、キッチンカーやハンドメイド品を扱っている方に出店を依頼するなど、誰もが楽しめる仕掛けを意識しています。6月1日には、生産者自らが直接売り子となるマルシェを初めて開きました。

◇喜びを感じる瞬間は
来店者が増えることはもちろんうれしいのですが、屋外のベンチで楽しそうにおしゃべりしたり、お茶を飲んでくつろいだりしているお客さんの姿を目にするととても幸せな気分になります。また、いつも楽しみながら仕事していて、好きなことを自由にさせてくれている駅長には感謝しています。少しでもお店に貢献できていればうれしいですね。

◇普賢寺ふれあいの駅の魅力は
のんびりした雰囲気と、お客さんと生産者の距離が近いところです。また、地域の方が店の魅力アップに協力的で、自分で栽培した花や樹木を提供してくれるなど、店内や外観を美しく飾ってくれています。

◇魅力を高める工夫は
駅長と一緒におしゃれなカフェやマルシェなどに足を運び、展示方法などを研究し、店や商品の見せ方・雰囲気づくりに生かしています。陳列の箱をプラスチック製からおいしそうに見える木箱に変えたり、商品説明のポップを、印字した紙から温もりを感じる手書きの黒板に変更したり、他店の良いところはどんどん取り入れるようにしています。

◇今後の抱負は
幅広い世代の方が気軽に立ち寄れて、さまざまな体験ができる地域の交流拠点をもっと広めていきたいです。

◇和田さんが発信　同駅公式インスタグラムで最新情報をゲット!
・インスタ
・ホームページ
本紙の二次元コードを参照してください。

◇店舗Information
住所：普賢寺小田垣内62-1(府道生駒井手線沿い。京奈和自動車道の高架下)
営業時間：午前8時～午後3時(水曜日定休)

問合せ先：【電話】62-4250