くらし 《実録》ちょっと待った!その契約 消費生活相談の現場より

■高額な商品を勧められる「講習会商法」にご用心!
◇事例(1)
郵便受けに投函されていた「オープン記念特価!100円でプレゼントもあります」というチラシを見て店舗に足を運んだ。健康の話をする中、優しく親切な販売員に体に良いと勧められ、断り切れず健康食品・浄水器・磁気マットレスなどを次々と購入してしまった。食べきれない健康食品もあり返品したい。

◇事例(2)
知人に「楽しいから行ってみない?」と誘われて、空き店舗に新たに開店した店に行ってみた。スタッフが、健康についての話をしてくれてとても楽しかった。食料品が安く買えることもあり、毎日通っていたら「高血圧に効く」「血液がサラサラになる」と健康食品を勧められた。高額だったが「ぜひ健康でいてほしい」と言われ、つい購入してしまった。高額なので後悔している。

◇被害防止のポイント
・講習会商法とは、地域の空き店舗などを利用し、健康に関する話をしながら最後に高額な健康食品や健康器具などを勧めてくる商法です。
・販売員が親切で、通っているうちに親しくなり、個別に勧められると断りにくくなってしまったと言う人もいます。
・「高血圧に効く」「血液がサラサラになる」「ガンにならない」など、病気に効果があるような説明は法律違反です。
・この手口は、高齢者の健康不安などにつけ込んでくる場合もあり、家族や周りの人の見守りも大切です。

相談・問合せ先:消費生活センター(産業振興課内)
【電話】63-1240(平日午前9時~正午・午後1時~4時)