- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府京田辺市
- 広報紙名 : ほっと京たなべ 令和7年11月号(No.954)
さまざまな分野における男女共同参画を推進するため、性別にとらわれず個性を発揮し、活躍している市民をシリーズで紹介します。
■市農業委員会 農地利用最適化推進委員/Ever Garden代表 村瀬梓さん
〔暮らしの中に根ざす農業を目指して〕
◇農業に関わったきっかけは
実家が兼業農家で、幼少期の頃から祖父と一緒に畑でよく遊んでいました。結婚後、夫の実家の北海道で10年程農業に携わっていました。その後、こどもの食育や環境に配慮した栽培など自分たちのやりたい農業をするため、市内にある私の実家で暮らすことになりました。夫は働いていたので、私が実家の畑の管理を引き継ぎました。
◇農業で心掛けていることは
できるだけ手間が掛からないようにしています。あまりに大変だと継続するのが難しいので、畑も省力化を図り、うねの横に防草シートを敷いて雑草が生えないようにするなど工夫しています。農薬や除草剤を使用しなくても、元気に野菜が育つように心掛けています。
◇農業以外の活動は
市農業委員会の農地利用最適化推進委員として活動しています。農地を借りたい人がいた時に仲介したり、農地が適切に使用されているか見回ったりしています。また、地産地消のオーガニック給食の推進とこどもへの食育などを行う団体「こどもとごはん」の代表を務め、20人程の会員がいます。去年はサツマイモを定植から収穫・調理して食べるところまでを体験するイベントを開きました。
◇農業に携わって大変なことや良かったことは
農業は体力を使うので、一人で全てをこなすことは大変ですが、人が多ければ多いほど楽になります。最近はさまざまな活動を通じて、周りの方が手伝ってくれたり、「ぜひ一緒にやらせてください」と言ってくれたりする人が増えました。色んな人とのつながりができて、とてもうれしいです。
◇今後の抱負は
農業を通じてすごく元気をもらっており、農業の魅力をもっと多くの人に広めたいです。食べることは生きることなので、農業を暮らしの中に溶け込ませたいと思っています。
昨年4人目のこどもを出産された村瀬さん。朝、畑に行く時は夫の治裕さんが4人の子守をされていて、夫婦で協力し合っています。写真(本紙参照)からも、家族の絆の強さが伝わってきます。
問合せ先:人権啓発推進課
【電話】64-1336
市ホームページではさらに詳しく紹介しています。
