くらし 特集 今日あなたは何を食べますか?(4)

▼減塩は久味の会の使命
久味(くみ)の会 会長 髙月裕子(たかつきひろこ)さん
「減塩やから不味(まず)いんじゃない」そう話すのは、久御山町食生活改善推進協議会「久味の会」で会長を務める髙月裕子さん。
久味の会は、「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに食から健康づくりをめざすボランティア団体で、34人が活動している。

▽テーマに沿った料理教室
久味の会では、長寿食や骨太クッキング、災害時の食生活、小学校での食育の授業など、さまざまなテーマや場所で食の大切さを伝えている。それに加え、歩くまちのイベントで野菜スムージーを提供したり、町の料理教室のサポートをするなど、食の大切さを伝えるその活動は幅広い。

▽出汁や野菜のうま味で補う
久味の会のレシピは、健康のための減塩が特徴で、「減塩でどうしたら美味しくなるかを考える」と話す。「出汁の味や野菜のうま味、柑橘の香りで補っている。料理は奥が深いんよ」と微笑む。
そんな久味の会は、昨年に創設40年を迎え、節目としてレシピ集を作成した。直近10年間の活動で作った約300ものレシピの中から、ご飯物・主菜・副菜・汁物・デザートとバランスよく40品を掲載。レシピを見れば誰でも作れるので、ぜひ作ってほしいという。
「料理は意外と頭を使うから、認知症予防にいい。男の人も高齢になったら料理をした方がいいよ」と包丁を使ったり、手順を考えることが脳の活性化に良いと話す。

▽食事・運動・社会的つながり
「健康のためには料理だけじゃだめ、運動もしなあかん」と料理教室に加えて、運動研修を毎月行っている。季節に合わせて、東ひがしいもあらい一口の桜を見に行くこともあり、「遊びにだけでも行こう」と会員を誘うそう。「人との関わりは切りたくないから。わいわい楽しく、恒例やね」と外に出て、人とのつながりを持つことも健康には大切と話す。
『食べて、動いて、みんなと話す』これが髙月さんの元気の源なのだろう。

◎冷凍すると1か月保存が可能
野菜を買ったけど、使い切れないことはありませんか。
ネギや葉物野菜は切ってからフリーザーバッグに入れると、冷凍保存が可能です。しっかり空気を抜いてから冷凍すると、1か月程度保存できます。
炒めるときは解凍せずにそのままフライパンに、ネギを味噌汁に入れるときも解凍せずにそのまま鍋に入れることができるので、時短にもなり便利です。
・小松菜は食べやすい大きさにカットネギは刻んでおくと便利

レシピ集はこちら
※本紙8ページにQRコードを掲載しています。