くらし 特集 宇治田原を誇りに思える場所へ大切なものを守り、未来へつなぐ

町では空家を活用してまちの賑わいにつなげる「空家バンク」を進めています。近年、移住希望者の増加により、空家の需要が増える一方で、空家バンクの登録物件はまだまだ少なく、移住希望者に紹介できる物件数が限られているのが現状です。
町の喫緊の課題である人口減少。この課題を解決するためにも移住者の存在はとても大切です。そんななか、町には移住促進のため活動している“田舎暮らしナビゲーター”の方々がおられます。自身も移住者という目線で「宇治田原で暮らしてみたい」「田舎の生活ってどんな感じ?」―そんな素朴な声に、町の魅力や暮らしのリアルを伝える移住相談をされています。
今回はまちを元気にするため活動する人を身近に感じてもらうため、ナビゲーターの方を取材しました。その思いを皆さんに伝えることで、宇治田原に住んでみたい、知れば知るほど住み続けたいと思う人が増えていること、空家には新たな可能性があることを知ってもらい、少しでも多くの方が空家バンクの登録に関心をお寄せいただければ嬉しいです。

◆自分の経験を活かし活動したいから始まった相談窓口
(上村さん)私たち自身も移住者というのもあって、移住相談を受ける機会が自然とありました。窓口の一つとして活動したいと考えはじめていたときに、移住定住の視察に参加させてもらい、そこで活躍されている方を見て、こんな仕事があるんだ、やってみたいと思い本格的に始めました。

◆家づくりをきっかけに宇治田原町へ
(上村さん)私が宇治田原に住み始めたきっかけは、夫が薪ストーブのある生活がしたいと言い始めたことです。もともと枚方で働いていて、そこまで通える範囲で薪ストーブがある家を建てられる土地を探していた時に、緑苑坂を見つけて、ここならということで住み始めました。

◆住み続けたい理由は好きだから
(中山さん)私自身ここに住み続けたいと思う理由は人です。この人たちがいるから。―結局そこなんやなって思います。温かい人とのつながりを感じられる宇治田原に愛着を持っています。みんなに出会えてよかったし、これからもここでの出会いを大切にしたいです。

◆移住相談は、同じ目線で良い面も課題も正直に
(中山さん)移住相談では、いいことだけを言わないを意識しています。課題面をどれだけ伝えられるか。もちろん本当にいい所だからこそ、みんな同じ思いでこうして活動しているけど、いい部分も悪い部分も全部聞いた上で、判断して移住してもらえたら嬉しいなと思います。
(上村さん)私たちも移住してきて年月が経ち、何となく宇治田原目線になってきているので、移住してきたころの新鮮な気持ちを忘れてはいけないと思っています。

◆この活動で、子どもたちに誇れる宇治田原をー景色も空家も未来へつなぐ
(中山さん)この先、子どもたちが私たちの活動を見て育っていって、次の担い手になる時に、自分たちでここでやりたいことを見つけて活動を始めてくれたら嬉しいです。「地元、あれがある宇治田原やねん」みたいに知名度が少しでも上がって宇治田原を誇りに思っていてほしいです。
(上村さん)茶畑や自然の景色も魅力だと思うので、その景色を守っていきたいです。実際に空き家を掘り起こしに行くと、あと少し早く手をかけることができれば、空家の状態からリノベーションして、元の良さを残してそのまま使えたのにということが沢山あります。このまま放っておいたら更地にするしかないという家を一軒でも多く救って、素敵な景観を大事にしていきたいです。