- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府宇治田原町
- 広報紙名 : 町民の窓 令和7年9月号 No.690
■湯屋谷の夏 今昔
湯屋谷に引っ越してきた翌年、令和元年の夏は、非常に暑い夏でした。
あまりの暑さに、命の危機を感じた茶園の茶の木たちが、秋に一斉に花を咲かせたほど。
夏のある日に、地域のある女性が、「7年ぶりにクーラー使った」と言われたのが、とても印象的だったのを覚えています。
今住んでいる家は、空き家をお借りしているのですが、引っ越して来た時クーラーはなく、リビングに不釣り合いな業務用換気扇が1つ付いているだけでした。入居の時にリビングにクーラーは付けましたが、実際、今でも朝晩などは換気扇だけでも随分部屋の中が涼しくなります。7、8年空き家になっていたとのことですので、10年くらい前の入居者がまだいた頃には、換気扇だけで十分過ごせたのだろうと思います。また、地蔵盆の灯籠張りの際など、近所のお宅に伺うと、今でも広間にはクーラーのない所もまだまだあるように感じました。
ご近所の方にも、少し話を伺うと、昔は、クーラーを使うのは1シーズンに1回くらいで、湯屋谷の外に出ている家族が帰って来た時くらいだった、夜は網戸にしていたら涼しかったが今はダメだとかいう声がありました。
また、話はそれますが、皆さんのお話しを聞いていて、役場などの啓発活動が功を奏しているようで、「昔からこうだから」にとらわれず、みなさん適切にクーラーを使われているようで安心しました。
とはいえ、私の住んでいるあたりは、裏が山、前に川という環境ですので、街中にくらべれば格段に涼しいと思います。いつまでもこの自然環境が守られていくことを祈っています。
広報モニター(湯屋谷)
木下 利恵さん
